Waymoの車両は運転席が無人でも、SAE分類ではレベル4に当たる。写真=Shutterstock

Waymoの車両は運転席が無人走行の状態で市街地を走行していても、自動運転のSAE分類では最高段階のレベル5ではなく、レベル4にとどまる。

米ITメディアのEngadgetが現地時間22日に報じた。自動運転の最終段階を分ける基準は、「人が介入しないこと」そのものではなく、システムがどの環境まで制約なく作動できるかにあるという。

Waymoは一見すると、すでに完全自動運転を実現しているように見える。乗員がハンドルを操作する必要はなく、走行中の監視や途中介入も求められない。車両が移動の全工程を自律的に処理するためだ。

ただ、米国自動車技術者協会(SAE)の基準では、見た目の自律性よりも、その機能が認められる運用条件の範囲が重視される。焦点は「どれだけ無人で走れるか」ではなく、「どの条件下でそれが成立するか」にある。

レベル4は、あらかじめ定められた地域や条件の範囲内であれば、人の操作なしにすべての運転タスクを実行できる段階を指す。都市部で無人走行していても、その能力が特定地域や特定条件に限って保証される場合は、レベル4に分類される。

これに対し、レベル5はそうした制約がない段階だ。特定の都市や道路種別、天候、運行区域といった境界に左右されず、あらゆる走行状況をシステムが自律的に担う必要がある。

このため、利用者が体感する「無人で走る車」という印象だけでは、最高水準の自動運転かどうかは判断できない。実際の分類では、無人運行の有無よりも、どこでも同じ水準で安定した走行が可能かが問われる。

Waymoの現状は、技術的な完成形というより、運用範囲を限定した高度自動運転と位置付けられる。移動の全工程を自律処理できても、適用できる場所や条件が限られる限り、分類はレベル4にとどまる。

つまり、自動運転の最高段階は、運転席に人がいないという事実だけでは決まらない。無人であっても定められた区域内でのみ完全走行が可能ならレベル4であり、あらゆる条件下で同水準の自動運転が可能になって初めてレベル5と認められる。

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