Samsung Electronicsは19日、光州事業場にAIデータセンター向けHVAC機器の生産ラインを新設すると発表した。投資額は約2400億ウォン(約264億円)。光州広域市北区の光州事業場第3キャンパスに延べ床面積2万1800平方メートル規模の新ラインを整備し、2028年初の稼働を予定している。
同日、Samsung ElectronicsとFlaktGroup Koreaは、生産工場の建設に向けた投資協約を締結した。
今回の投資は、1989年の光州事業場設立以来、37年ぶりの大規模設備投資となる。新ラインはFlaktGroupのグローバル生産拠点として15拠点目となる。
主力製品は、AIデータセンター向け液体冷却システムの中核機器である冷却水分配装置(CDU)。CDUは、建物側の冷房設備であるチラーと、サーバーを直接冷却するコールドプレートの間で冷却水を循環させる装置だ。冷却水の圧力や温度を精密に制御し、不純物のろ過も担う。
このほか、ファンウォールユニット(FWU)、コンピュータールーム空調機(CRAH)、大型施設向け空気調和機(AHU)も生産する。
FlaktGroupは空調分野のグローバル企業で、米国、欧州、アジアで14の生産ラインと8つの研究所を運営している。Samsung Electronicsは昨年、同社を買収。FlaktGroupの中央空調技術に、自社のB2B制御プラットフォーム「SmartThings Pro」とビル統合ソリューション「b.IoT」を組み合わせ、B2B向けソリューション展開を進めている。
Samsung ElectronicsのDA事業部長(副社長)、キム・チョルギ氏は「Samsung Electronicsは将来の成長エンジンであるHVAC事業を迅速に拡大し、グローバル市場でリーディングカンパニーへ飛躍する」とコメントした。その上で、「今回の光州生産ライン整備は、差別化されたHVAC事業の競争力を確保するうえで重要な基盤になる」と強調した。