Anthropicの「Claude」 写真=Shutterstock

AnthropicのAIチャットボット「Claude」が、英国の利用者を対象にした満足度調査で首位となった。調査会社YouGovの集計では56.2点を獲得し、Googleの「Gemini」やOpenAIの「ChatGPT」を上回った。

ITメディアのTechRadarが22日付で報じたところによると、YouGovは2026年3月1日から7月31日までの5カ月間、英国の利用者を対象にAIツールに対する評価を集計した。調査では、現利用者と過去利用者を対象に主要AIアシスタント10サービスの満足度を比較した。

総合スコアではClaudeが56.2点でトップ。Geminiは46.5点、ChatGPTは46.0点で続いた。Alexaは42.6点、Copilotは37.2点だった。Siriとイーロン・マスク氏のGrokは、比較的低い水準にとどまった。

現利用者と過去利用者の評価差にも違いが出た。Claudeは過去利用者の満足度でも最高点を記録し、現利用者ベースでは2位だった。

一方で、ChatGPT、DeepSeek、Grokは現利用者と過去利用者の評価差が大きかった。現利用者のスコアが過去利用者を上回った差は、ChatGPTが63.7点、DeepSeekが62.5点、Grokが62.4点だった。

特にGrokは、過去利用者の満足度がマイナス4.7点だった。利用を継続している層と、離脱した利用者の評価が大きく分かれた格好だ。

もっとも、今回の調査では満足度に影響する利用環境の違いまでは分析していない。SiriやAlexaのように端末やプラットフォーム経由で利用しやすいサービスと、ChatGPTやClaudeのように利用者が能動的に選んで使うサービスとでは、評価の前提条件が異なる可能性がある。

それでも今回の結果は、AIチャットボット市場の競争状況を示す一つの指標といえる。大規模プラットフォームを背景に持つサービスであっても、満足度が必ずしも高いとは限らないことが示された。

AppleのSiriやGrokが下位に沈む一方、AnthropicのClaudeは利用者体験の面で相対的に高い評価を得た。満足度順位がそのまま市場シェアや技術力を示すわけではないが、実際の利用経験に基づく評価としては注目される。今後は、こうした高い満足度が利用者の定着やシェア拡大につながるかが焦点となる。

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