ChatGPTは学習支援機能を拡充した。画像=ChatGPT

OpenAIは、ChatGPTの学習支援機能を強化した。単に正答を返すだけでなく、講義資料の分析やクイズ生成、フラッシュカード、模擬試験、学習計画の管理まで支援し、学習の進め方そのものを支える狙いだ。

TechRadarが8月22日(現地時間)に報じたとおり、OpenAIはStudy Modeや大学生向け機能を通じて、ChatGPTを理解重視の学習ツールとして活用する方向性を打ち出した。

中核となるのは、すぐに答えを提示するのではなく、学習の過程を支援する仕組みだ。Study Modeでは、ユーザーの質問に対し、ChatGPTが段階的に問いやヒントを示し、理解度を確かめながら次のステップへ進める。

数学や科学の学習では、概念をまとめて説明させるのではなく、「一つずつ教えてほしい」と求めたり、つまずいた箇所でヒントを得たりする使い方を想定している。

授業中に取ったノートや問題用紙の写真をアップロードすることもできる。講義資料を読み込ませて主要な概念を整理し、その後にクイズの作成を求めれば、資料に沿った復習や理解の定着につなげられるという。

大学生向け機能は、より体系的な学習支援を想定したものだが、利用できるのはChatGPT Eduを導入した大学に限られる。対象となる学生は、講義スライドやノートをアップロードし、図解を含む説明、学習用の設問、回答へのフィードバックを組み込んだ対話型の学習ページを作成できる。

シラバスを使った日程管理にも対応する。シラバスを入力すると、週ごとの学習計画に加え、試験日程や課題の締め切りを整理し、それぞれの予定に合わせて少なくとも試験や課題の1週間前から準備すべき内容の提案を受けられる。

通知機能と組み合わせることで、学期末に試験や課題が集中する事態を和らげる効果も見込んでいる。

フラッシュカードと模擬試験も主要機能の1つだ。暗記カードを手作業で作らなくても、ChatGPTが講義資料を基に自動生成し、混同しやすい概念を重点的に押さえる形で構成できる。

模擬試験は1問ずつ出題する設定が可能で、回答前に正答を表示しないようにもできる。誤答した場合は解説を加え、正解が続けば次の問題の難易度を上げるといった使い方も想定する。大学生向け機能では、苦手分野を分析し、追加学習や再テストにもつなげられる。

OpenAIが目指すのは、「課題を代行するAI」から「学習を設計するAI」への転換だ。講義ノートやスライド、シラバスといった実際の授業資料をChatGPTに取り込むほど、個別の学習計画から復習、試験対策まで一貫して支援できる点を特徴としている。

教育分野におけるAIの競争軸も、回答精度だけでなく、学習プロセスをどこまで効果的に設計・管理できるかへと広がりそうだ。

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