プロ開発者の間でAIコーディングエージェントの利用が急速に広がっている。JetBrains Researchの「Developer Ecosystem Survey 2026」によると、回答者の90%が週1回以上利用しており、業務利用率ではClaude Codeが39%で首位に立った。先行していたGitHub Copilotは21%だった。
この調査は5〜7月にかけて、世界のプロ開発者1万5000人超を対象に実施した。回答者のうち約90%が開発者、プログラマー、ソフトウェアエンジニアで、英語、スペイン語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語の8言語で回答を集めた。
利用頻度も高い。回答者の68%は、AIコーディングツールを業務で毎日使っていると答えた。AIコーディングツールが試験導入の段階を超え、日常的な開発業務に組み込まれつつある実態を示している。
ツール別では、Claude Codeの伸びが際立った。2025年初めの業務利用率は3%だったが、2026年中盤には39%まで上昇した。約1年半でおよそ13倍に拡大した計算になる。
一方、GitHub Copilotはこれまで29〜31%台を維持していたものの、今回は21%に下がった。認知度は引き続き高いが、業務利用ではClaude Codeが優位に立った。
両サービスの認知度はともに79%で並んだ。ただ、市場全体では他のAIコーディングツールの認知拡大も目立っている。
その代表例がOpenAI Codexだ。2026年1月時点で認知度は27%にとどまっていたが、今回の調査では65%まで上昇した。業務利用率も2025年初めは0%だったが、2026年中盤には16%に達した。JetBrains Researchは、Codexを、急速に普及が進むツールの一つとみている。
このほか、オープンソース系のOpenCodeやGoogle Antigravityも一定の認知度と採用率を確保した。複数のAIエージェントを連携させるJetBrains AIを利用する開発者も一部に見られたという。
今回の調査は、開発現場におけるAI活用の重心が変わりつつあることも示した。コード補完や個別作業の支援にとどまらず、エージェント型AIが開発工程全体に関与する方向へ移行しているためだ。
JetBrains Researchは、こうした結果について、エージェント型ソフトウェア開発が今後さらに発展する可能性を示すものだと分析した。
また、AIコーディング市場では、認知度の高さがそのまま業務利用率に結び付くわけではないことも浮き彫りになった。Claude CodeとGitHub Copilotのように認知度が同水準でも採用率に差が出る一方、Codexのような後発ツールが短期間で利用者を増やす動きも確認された。
今後の競争では、開発者に知られているかどうか以上に、実際の開発業務にどこまで深く入り込めるかが競争力を左右しそうだ。AIコーディングエージェントが開発者の日常的な働き方をどの程度のスピードで変えていくのかが焦点になる。