ビットコイン(BTC)が金とドルに対してそろって上抜けたことを受け、弱気相場は終わった可能性がある――。ビットコイン保有企業Striveのマット・コールCEOは、こうした見方を示し、足元の値動きが相場転換を示す重要なシグナルだと強調した。
ブロックチェーン専門メディアCoinPostによると、コールCEOは24日、Xへの投稿で、ビットコインが金とドルに対して同時に上抜けた点を挙げ、弱気相場終了の主要シグナルとの認識を示した。
コールCEOが重視するのは、ビットコインのドル建て価格そのものではなく、金に対する相対的な強さだ。同氏は、過去の相場では金建てで見たビットコインの動きが、ドル建て価格に先行して高値や安値を付けてきたと説明した。
具体的には、2024年12月にビットコインは金建てベースで先に高値を付け、ドル建てでは約10カ月後の2025年10月に高値を記録したという。
今回の下落局面でも同様の時間差が見られた。コールCEOによれば、金建てのビットコインは2026年2月に先行して底打ちし、ドル建て価格は5カ月後の7月に安値を形成した。
こうした推移を踏まえ、同氏は金建てのビットコイン価格がドル建て価格に先行する指標として機能してきたとの見方を示した。特に直近1週間で、金とドルの双方に対して同時に上抜けたことを、弱気相場終了を裏付けるサインとみている。
マクロ環境も、ビットコインに追い風となる可能性がある。コールCEOは、ドル指数(DXY)が長期的な循環的下落トレンドに入る可能性に言及し、ビットコインがそのような局面を迎えるのは初めてだと述べた。
さらに、AIの普及も新たな変数として挙げた。AIによって知能そのものの希少性が薄れれば、複製が難しい希少資産に資金が向かう可能性があるというのが同氏の見立てだ。コールCEOは、その代表例の一つとしてビットコインを位置付けている。
こうした見方は、Striveのビットコイン保有戦略にも直結している。同社は、借り入れや証拠金に依存しない資本構成を維持しながら、保有量を拡大しているという。
現在の保有量は2万246BTCで、企業としては世界7位規模とされる。単なる相場見通しではなく、大量のビットコインを保有する企業トップの分析として、市場の関心を集めそうだ。
コールCEOは、Striveの資本構成について、ビットコインが金に対する優位性を再び強める局面で、追加の資金流入を促せるよう設計していると説明した。
今後の焦点は、ビットコインが金に対する強さを維持できるかどうかにある。対金での相対的な強さが続き、ドル建て価格でも上昇基調が定着すれば、コールCEOのいう「弱気相場終了」が実際のトレンド転換につながるかを見極める局面に入る。