Shiba Inuのレイヤー2「Shibarium」を巡り、ネットワーク停止説が再燃している。Shibarium関連プロジェクトのK9 Financeが終了を発表したことを受け、一部でネットワーク自体が機能していないとの見方が広がった。これに対し、長年のコミュニティメンバーであるマズレイル(Mazrael)氏は、Shibariumは現在も稼働していると反論している。
ブロックチェーンメディアのユートゥデイが22日(現地時間)に報じたところによると、発端はK9 Financeの終了発表だった。これを受けて、Shibariumが事実上停止しているとの主張が浮上したが、コミュニティ側は、個別プロジェクトの撤退とネットワークの存続は切り分けて考えるべきだとしている。
K9 Financeの開発陣は、2025年9月のShibariumハッキング以降、Shibarium本体とブロックエクスプローラーが安定稼働しておらず、Shiba Inuのレイヤー2は依然として信頼しにくい状態にあると主張した。K9 Financeの解散後、KNINEはShibariumからBaseへ移行し、流動性も移されたという。
これに対しマズレイル氏は、「Shibariumは放棄されたわけではない」と反論した。バリデーターやアーカイブノードなどのインフラは稼働を続けており、日々数千件規模の取引に加え、オンチェーン関連の作業や環境移行も続いていると説明した。
また、主要チェーンと接続するCCIPのルートも稼働中で、インフラの維持・移行作業やコミュニティ活動も継続していると付け加えた。
同氏は、K9 FinanceがKNINEトークンのShibarium上での運用を終えたことと、Shibarium自体が終了したことは別問題だと強調した。K9 FinanceがShibarium上での事業継続を見送る判断をすることはあり得るものの、それだけでShibarium停止を意味するわけではない、という立場だ。
一方、Shibariumのブロックエクスプローラー「ShibariumScan」には現在、不具合が生じている。ブロックのインデックス作成は49%時点にとどまっており、チェーン上の活動集計に影響する可能性がある。
日次取引件数は1530件と集計され、20日の2310件から減少した。ただ、エクスプローラー側の状態を踏まえると、単純比較には注意が必要だ。
今回の問題は、今月中旬に行われたインフラ変更の時期とも重なる。Shibariumのエクスプローラーは11日、CloudflareをDNS用途のみに使いサーバーへ直接接続する構成から、Cloudflareのプロキシを経由する構成へ切り替えた。
マズレイル氏は、この過程で変更されたDNS設定が障害に影響した可能性があると指摘した。エクスプローラーがブランド表示のない初期デプロイ状態に戻ったタイミングも、インフラ移行作業の時期と一致すると説明している。
ShibariumScanは現在、再びアクセス可能になっている。ただ、ブランド表示や「.shib」に関する設定は欠落しており、過去データを再投入するバックフィル作業も止まっていると伝えられた。
今後の焦点は、エクスプローラーのインデックス作成と関連機能が全面復旧するかどうかに加え、個別プロジェクトの離脱とは切り離して、Shibariumエコシステムの実際の活動が維持されるかどうかにある。
マズレイル氏はさらに、K9 Financeについて「Shibariumがもはや運営したい環境ではないと判断する権利はある」とした上で、過去の対立や、Shibarium関連アカウントが長期間沈黙していた経緯にも言及した。