Appleが折りたたみiPhoneで重視するポイントがうかがえる。写真=FrontPageTech

Apple初の折りたたみiPhoneとされる「iPhone Ultra」を社内で試用した複数の関係者が、携帯性やヒンジの耐久性、大画面の活用性を高く評価したことが分かった。発表が近いとの見方も出るなか、製品の完成度を占う初期評価として注目を集めている。

米ITメディアの9to5Macが23日(現地時間)に報じた。記事では、マーク・ガーマンが社内で端末を試した複数の人物とのやり取りをもとに、初期印象を伝えている。

評価項目の筆頭に挙がったのは携帯性だ。折りたたんだ状態でポケットに収まりやすい点が好評だったという。外側ディスプレイは5.5インチとされ、折りたたみスマートフォンで課題になりやすい厚みや持ち運び時の負担を抑えつつ、携行性を重視した設計であることがうかがえる。

耐久性も重要な評価ポイントとされた。関係者の間ではヒンジの完成度に対する評価が高く、ガーマンが接触した人物は特にヒンジの耐久性を好意的に見ていたという。可動部の品質が購入判断を左右しやすい折りたたみ製品だけに、Appleがこの部分を優先的に磨き込んでいる可能性がある。

内側ディスプレイの使い勝手も注目点だ。内側ディスプレイは約7.8インチで、縦長よりも横幅に余裕のある比率になるとの見方が出ている。これに合わせ、Appleは「iPadのようなアプリ配置」を用意しているとされる。単なる大画面化ではなく、内側ディスプレイを前提にしたUI設計を進めているようだ。

カメラ利用時の体験も評価された。関係者は、この製品が「カメラのビューファインダー」としてうまく機能すると見ているという。折りたたみ構造と広い内側ディスプレイを生かし、構図確認やプレビューのしやすさを高める方向で設計されている可能性がある。

一方で、カメラ仕様には一部妥協も見込まれている。現時点で取り沙汰されている構成はメインカメラと超広角カメラの2眼構成で、望遠カメラは省かれる可能性がある。価格は2000ドル超との見方が出ており、生体認証にはFace IDではなくTouch IDを採用するとの観測もある。高価格帯の製品戦略に加え、部品構成や内部スペース、厚みの制約が影響しているとみられる。

こうした仕様の組み合わせからは、Appleが初の折りたたみiPhoneで何を優先しているかが見えてくる。カメラ構成や生体認証の一部を調整してでも、折りたたみ機構の完成度と大画面の活用体験を重視している構図だ。実際、社内関係者が特に高く評価したのも、ポケットへの収まりやすさ、ヒンジ耐久性、内側ディスプレイ向けのアプリ配置だった。

9to5Macは、iPhone Ultraの発表時期が数週間後に迫っていると伝えている。市場では、折りたたみiPhoneが既存のiPhone Proラインとどう差別化されるのか、また2000ドル超の価格帯でも需要を確保できるのかに関心が集まりそうだ。とりわけ、ハードウェア競争そのものよりも、使い勝手の再設計にAppleがどこまで踏み込んだのかが焦点になる。

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