M5 MacBook Pro 写真=Apple

Appleが早ければ10月にも、初のタッチ対応MacBook Proを投入する可能性が浮上した。米ITメディアの9to5Macは22日(現地時間)、Appleが次世代のMacBook Pro刷新モデルでタッチ入力に対応する見通しだと報じた。

Appleはこれまで、Macノートにタッチディスプレイを採用しない姿勢を取ってきた。今回の刷新の中心になるのはMacBook Proとされ、大幅なデザイン変更を伴う可能性が高いという。一部では製品名が「MacBook Ultra」になるとの見方もあるが、現時点で確定情報ではない。

こうした観測を後押しする材料として、macOS 27ベータ版で確認された挙動も挙げられている。報道によると、Sidecarのタッチ対応やプル・トゥ・リフレッシュ、やや大きくなったメニューバー項目などが確認されたという。9to5Macは偶然の可能性もあるとしつつ、タッチ入力を前提にしたインターフェース調整が一部先行している可能性を指摘した。

ハードウェア面では、ディスプレイ刷新が最大の変更点になる見通しだ。再設計版のMacBook Proには、タンデムOLEDが採用される可能性がある。iPad Proに採用された方式に近いパネルで、積層構造によって色再現やコントラスト、輝度の向上が期待される。MacBook Proへの搭載が実現すれば、画質の底上げに加え、ハイエンド製品としての差別化も一段と進みそうだ。

画面上部にDynamic Islandを搭載するとの観測も出ている。ただしサイズはiPhoneより小さく、Face IDには対応しない可能性が高い。9to5Macも、Face ID対応は見込まれないと伝えた。タッチ対応が実現しても、生体認証の仕組みは従来のMacBookの仕様が維持される公算が大きい。

チップ戦略も注目点の1つだ。当初は再設計版MacBook ProにM6 ProとM6 Maxを搭載するとの見方があったが、M7の投入を前倒しするため、M6 Pro/M6 Maxを見送る可能性があるという。この場合、初のタッチ対応MacBook Proには既存のM5 ProとM5 Maxが採用されることになる。記事では、2ナノプロセス世代の最初のチップは今回の刷新モデルではなく、次期のM7ベース製品に回る可能性があるとしている。

投入初期は、ハイエンドモデルが中心になる見込みだ。ベースモデルはすぐには投入されず、来春にもM7チップを搭載した再設計版のベースモデルが別途登場するとの見方が示された。まず上位機種でタッチ対応を導入し、その後ベースモデルへ広げるシナリオが想定されている。

筐体は現行モデルよりやや薄型・軽量化する見通しだ。ただ、どの程度の変化になるかはなお不透明という。9to5Macは、近年のMacBook Proはやや厚く重い印象があったとし、放熱性能を損なわない範囲でスリム化が進むなら歓迎すべき変更だと評価した。

価格は上昇する可能性がある。9to5Macは、6月のメモリー需給逼迫以降の価格上昇の影響を織り込むと、14インチは2499ドル(約37万5000円)、16インチは2999ドル(約45万円)程度になる可能性があると予測した。ただし、いずれも現時点ではあくまで観測ベースの水準だ。

Appleが実際に10月にタッチ対応MacBook Proを投入すれば、MacBookラインアップは入力方式と製品ポジショニングの両面で大きな転換点を迎えることになる。タッチ対応に加え、OLEDや新デザインまで実現すれば、単なるスペック更新にとどまらず、MacBook Proの使い勝手そのものを変えるアップデートになる可能性がある。

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