Appleが今秋のホーム新製品投入に向け、Apple Storeで店頭展開の見直しを進めていることが分かった。投入候補としては、新HomePod miniと新Apple TV 4Kに加え、同社初のスマートホームハブが挙がっており、3製品が同時に発表される可能性も取り沙汰されている。
米ITメディアの9to5Macは8月23日(現地時間)、Appleが今秋のホーム製品群の発売に向け、Apple Storeで関連準備に入ったと報じた。
現時点で有力視されているのは、新HomePod miniと新Apple TV 4Kだ。いずれも既存モデルの刷新版になる見通しとされる。
これに加え、Apple初のスマートホームハブが投入される可能性も高まっている。この製品はこれまで、「ディスプレイ搭載HomePod」や「HomePad」などの名称でたびたび取り上げられてきた。
Appleがホーム製品群の強化を急ぐ背景には、Siri刷新の遅れがあるとみられる。Siri関連機能の見直しが遅れたことで、一部ホーム製品の投入時期も後ろ倒しになっていたが、開発が最終段階に入り、関連製品を市場投入できる環境が整いつつあるという。
実際、Appleのホーム製品は更新サイクルが長かった。今回、HomePod mini、Apple TV 4K、スマートホームハブが相次いで投入されれば、これまで手薄だったスマートホーム領域のてこ入れと受け止められそうだ。
注目点の一つは、スマートホームハブの投入時期だ。これまではHomePod miniとApple TV 4Kが先行し、スマートホームハブは後日投入されるとの見方が優勢だった。
ただ、最近のApple Storeの準備状況を踏まえると、3製品が同時に発表される可能性もある。9to5Macは、スマートホームハブが刷新版Apple TVおよびHomePod miniと同時に発売される可能性があると伝えている。
最終的な確認の場は9月のAppleキーノートになりそうだ。Appleは例年、秋のイベントで主要ハードウェアの新製品を発表している。
スマートホームハブの仕様の一端も報じられている。約7インチの正方形ディスプレイを搭載し、2つの形態で展開される可能性があるという。1つはスピーカー内蔵モデル、もう1つは背面にマグネットを備え、壁面設置に対応するタイプとされる。OSについても、ホーム製品向けに新たに設計される可能性がある。
画面にはホーム画面ウィジェットが表示され、FaceTime通話にも対応するとみられる。スマートホームアクセサリーの制御や、Siriと連携する中央ハブとしての役割も担う見通しだ。中核チップには、iPhone 17シリーズなどに採用される可能性があるA18が搭載される可能性がある。
Apple TV 4Kにも変更が見込まれている。特にSiri Remoteの刷新が有力視されているが、追加機能の詳細はまだ明らかになっていない。
一方で、3製品はいずれも、Siriを軸とするAppleの新たなホーム戦略と結び付く可能性が高いという共通点を持つ。
今回の動きは、単なる製品更新にとどまらない可能性がある。AppleはiPhone、iPad、Macを軸にエコシステムを拡大してきた一方、スマートホーム分野では製品投入や更新のペースが相対的に鈍かった。
HomePod miniとApple TV 4Kに加え、新たなスマートホームハブまで投入されれば、家庭内でSiriと各種スマートホーム機器をつなぐ新たな接点の構築を狙う動きとみることもできる。
焦点は9月のイベントに移る。Appleが実際にスマートホームハブを披露するのか、HomePod miniとApple TV 4Kを同時に発表するのか、さらにSiri関連のAI機能がこれらの製品でどのような役割を担うのかが、同社の新たなホーム戦略を占うポイントになりそうだ。