Solana上の実物連動資産(RWA)総額が40億ドルを超え、過去最高を更新した。トークン化株式の流通拡大に加え、大手発行体による国債連動商品の展開が進み、RWAエコシステムの拡大が鮮明になっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが23日(現地時間)に報じたところによると、足元の伸びは、Solana上で流通するトークン化株式の供給拡大と歩調を合わせて進んだ。
2024年初めには小規模だった市場が、この約2年で数十億ドル規模へ拡大した点も注目される。現在のSolanaのRWAエコシステムには、トークン化国債、上場株式、プライベートクレジット、再保険、コモディティ、流動性ファンド、ステーブルコイン決済インフラなどが含まれる。
なかでも伸びが目立つのがトークン化株式だ。2026年7月末時点で、オンチェーンで行われたトークン化株式の現物取引の97%をSolanaが処理した。
この数字は、Solanaがトークン化株式の流通と二次取引の中核ネットワークとして存在感を高めていることを示している。
非ステーブルコインのRWA総額も大きく伸びた。2026年1〜3月期末の20億1000万ドルから、足元では40億ドルへ拡大しており、半年足らずでほぼ2倍になった計算だ。
保有者数も増えている。rwa.xyzによると、Solana上のRWA保有者は現在34万7944人に達した。
こうした動きを受け、Solanaは大手グローバル発行体がトークン化国債関連商品を展開する主要ネットワークとしての地位を固めつつある。
Circleは2025年10月、トークン化マネー・マーケット・ファンド「USYC」の提供をSolana上で開始した。USYCは世界最大級のトークン化国債商品の一つとされる。
BlackRockの機関投資家向けドル建てデジタル流動性ファンド「BUIDL」も、2025年3月にSecuritizeを通じてSolanaへ展開を広げた。
Ondo Financeは、Solana上で2つの国債連動商品を運営している。USDYは短期米国債と銀行の要求払い預金を裏付けとするトークン化債券で、OUSGは短期米国債へのエクスポージャーを提供する商品だ。構成資産ではBlackRockのBUIDLへの配分比率が高い。
このほか、VanEckの短期米国債商品「VBILL」は2025年5月、Securitizeを通じてSolanaで提供を開始した。Franklin Templetonの「BENJI」も2025年2月にSolanaへ導入された。
BENJIは、Franklin Templetonのオンチェーン米国政府マネー・ファンドのトークンで、パブリックブロックチェーンを記録システムに用いた初の米国登録ミューチュアルファンドとされる。
Solanaは、トークン化株式と国債連動商品を同時に取り込みながら、RWA市場で拡大基調を維持している。トークン化株式の現物取引がSolanaに集中し、大手発行体の国債関連商品も相次いで展開されるなか、RWA総額の伸びが今後どこまで続くかが焦点となる。