写真=KT。「Next ITプラットフォーム」を軸にした基幹業務プラットフォームの近代化について議論するKT社員の様子

KTは8月24日、情報セキュリティとサービスの安定性を高めるとともに、「AXプラットフォーム企業」戦略の実行基盤を強化するため、全社ITの近代化を加速すると発表した。

同社は「Next IT」戦略の下、既存の基幹ITシステムの近代化対象をプラットフォーム、インフラ、業務環境全般へ拡大する。AIネイティブ型の次世代IT体制へ段階的に移行する方針だ。

Next ITは、「Next ITプラットフォーム」「Next ITインフラ」「Next ITワークス」の3本柱で構成する。基幹業務プラットフォームの近代化、次世代インフラの整備、AIを活用した業務プロセスの拡大を一体で進める。

このうち「Next ITプラットフォーム」では、ERP、BSS、OSSなど主要業務システムを段階的に近代化する。システム刷新に合わせて、業務プロセス改革も並行して進める。

認証や決済など主要な顧客向けサービスや、データ活用基盤にもAIを適用する。KT.comやMy KTといったオンラインチャネルでは、顧客ごとのパーソナライズサービスを強化し、市場変化に迅速に対応できる環境を整える。

「Next ITインフラ」では、次世代の社内クラウド「Next IPC(Internal Private Cloud)」を基盤に、インフラの安定性とセキュリティを高める。あわせてマルチ・ハイブリッドクラウド体制を構築し、システムやサービスの特性に応じてITリソースを柔軟に活用できるようにする。

サポート終了済み、または終了が近いソフトウェアとハードウェアについては、優先的に点検し、移行を進める。障害発生時にも主要サービスを維持できるよう、バックアップとDR体制も強化する。

「Next ITワークス」では、企画、設計、開発、テスト、運用まで、IT業務の全工程へのAI適用に重点を置く。KTは、既存のAIベース開発体制「AIDD(AI-Driven Development)」をIT業務全般に広げた「AID-X(AI-Driven Everything)」を適用しているという。

また、社内のAIエージェントを統合的に活用・管理するAX統合プラットフォームも構築する。検証を終えたAI活用事例や業務ノウハウを社内標準として展開し、関連スキルの強化プログラムもグループ会社全体に広げる。

KTは、全社ITの近代化で培う技術と運用力を、顧客サービスの革新や企業顧客のAX移行支援事業につなげる考えだ。社内の生産性に加え、サービス開発・運用のスピードも高め、新たなAX事業の競争力強化を図る。

KTのオク・ギョンファIT部門長(CIO)副社長は「Next ITは、KTが継続して進めてきたIT近代化を、AI時代に合わせてさらに高度化する戦略だ」とコメントした。そのうえで、「基幹プラットフォームとインフラの安定性・セキュリティを強化し、AIを開発と運用全般に適用することで、顧客サービスの品質と業務生産性を高めていく」と述べた。

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