サムソン・モウ氏。ビットコインの本格的な強気相場はまだ来ていないとの見方を示した。写真=Reve AI

ビットコインが直近1週間で23%超上昇し、7万7000ドルを回復した。相場の反発を受けて市場に強気な見方が広がる中、Jan3の最高経営責任者(CEO)サムソン・モウ氏は、ビットコインはまだ「本格的な強気相場」に入っていないとの見方を示した。

ブロックチェーン関連メディアのU.Todayは22日(現地時間)、モウ氏の発言が足元の相場反発と重なり、暗号資産市場で議論を呼んでいると報じた。ビットコインは市場全体の持ち直しを背景に上昇基調を強めており、投資家心理も改善している。

モウ氏の見方は、昨年に付けた史上最高値(ATH)の12万6000ドルの評価にも及ぶ。同氏はこの水準についても、実質的にはインフレに見合った動きにとどまり、「本当の上昇相場」とは言い難いとみている。最高値更新という事実自体に意味はあるものの、通貨価値の変化を踏まえれば、ビットコイン本来の上昇力を十分に示した局面ではないという立場だ。

こうした発言は、足元で広がる楽観論をけん制する一方で、次の上昇局面ではより大きな値動きが起こる可能性を意識させるものでもある。実際、価格反発を受けて、市場では今サイクルの上値余地を巡る見方が再び活発になっている。

足元の価格だけを見れば、地合いは改善している。ビットコインは直近1週間で23%超上昇し、7万7000ドルを回復した。これは5月以降で最も高い水準で、今後数カ月の追加上昇を見込む声も出ている。

もっとも、モウ氏が重視するのは足元の価格水準ではなく、上昇の「質」だ。昨年の12万6000ドルについても、本格的なラリーと評価するには不十分だとみている。市場が最高値更新に注目する中でも、名目上の価格だけでビットコインの潜在力を測るべきではないという考えを示した形だ。

市場の関心は現在、大きく二つに分かれている。7万7000ドルの回復が追加上昇の起点になるのか、それともモウ氏が指摘するように、本格的な強気相場はなお先に控えているのかという点だ。今回の反発が単なる回復局面にとどまるのか、より大きな上昇サイクルの初動なのかが、今後の焦点となりそうだ。

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