韓国情報通信技術協会(TTA)は7月23日、韓国科学技術会館で22日に開催した「第3回 次世代放送技術標準化合同ワークショップ」について発表した。生成AIの放送分野への活用や、次世代放送サービスの国際標準化戦略、産学官の連携強化策などを議論した。
ワークショップは、国立電波研究院(RRA)、TTA放送技術委員会、未来放送メディア標準フォーラム、韓国ITU研究委員会のITU-R放送業務研究班と共同で開催した。AI時代における放送技術の発展方向を確認し、次世代放送サービスの標準化に向けた協力のあり方について意見を交わした。
会場には、科学技術情報通信部、放送メディア通信委員会、国立電波研究院のほか、KBS、MBC、SBS、韓国電子通信研究院(ETRI)、Samsung Electronics、LG Electronics、Naver Cloudなど、産学研官の関係者約70人が参加した。
科学技術情報通信部は「AI基盤デジタルメディアイノベーション技術開発の推進方向」をテーマに、AI時代の放送技術政策を紹介した。ETRI、KBS、Samsung Electronics、LG Electronicsなどは、生成AIを活用した放送制作・サービス技術の取り組みを発表した。
あわせて、従来の画面中心の放送を知能型ライフスタイルプラットフォームへ拡張する「Beyond TV」構想も提示した。10月の試験サービス開始を目標とする統合ラジオプラットフォームの開発状況も共有した。
さらに、フィジカルAIと超高精度位置データ放送を組み合わせた「フィジカル・ブロードキャスト」技術についても議論した。自動運転やドローン分野への応用拡大を視野に入れた内容だ。
国際標準化を巡っては、ATSC 3.0技術を採用したブラジルの「TV 3.0」の動向を共有した。参加者は、韓国と米国に続いてブラジルでもATSC 3.0の導入が広がる中、国内放送企業の海外展開と国際標準化協力を強化していく必要性を確認した。
TTAのソン・スンヒョン会長は「生成AIなどの先端技術が放送メディア産業と結び付く転換点にある中、次世代放送技術の将来像を共に模索する場になった」と述べた。その上で「産学研官が参加する標準化協力の場をさらに広げていく」と語った。