Naver Cloudは9月3日、同社が参加するコンソーシアムが政府の「サイバーセキュリティ分野向け特化AI基盤モデル開発」事業に最終選定され、700B級のセキュリティ特化AIモデルの開発に着手すると発表した。開発に先立ち、B200 GPU 4000基を先行投入する。
同コンソーシアムは正式な事業開始前から、Naver Cloudが保有するB200 GPU 4000基を活用して事前学習を進めてきた。これとは別に、政府提供分としてGPU 256基、さらにH200 GPU 256基も追加投入する。
開発するのは、Naver Cloudの「HyperCLOVA X」とLG AI Researchの「EXAONE」を活用した700B級のMixture of Experts(MoE)モデル2種類。HyperCLOVA Xベースのモデルは防御性能を、EXAONEベースのモデルは攻撃性能をそれぞれ強化し、サイバー攻撃と防御の全工程をカバーする構成とする。性能は国際的に公認された2種類のベンチマークで検証する計画だ。
学習には約830TBのデータを用いる。Naver CloudとLG CNSの運用データに加え、KEPCO KDN、KHNP(Korea Hydro & Nuclear Power)、金融保安院、KISTI(Korea Institute of Science and Technology Information)、LG Uplusなどが保有する、国家基盤施設や主要産業分野のデータを活用する。
開発したモデルは、電力、金融、科学技術、通信、半導体、防衛産業、航空宇宙の7分野で実証する。あわせて、外部ネットワークへのアクセスが制限された環境でも利用できるよう、閉域網での運用技術も開発する。
コンソーシアムには、産業界、大学、研究機関、公共機関から計33機関が参加する。今後は、開発モデルを商用利用できるオープンソースとして公開する方針のほか、中小企業向けに脆弱性診断やサイバー攻撃検知の無償点検を提供し、Naver Cloudマーケットプレイスを通じたセキュリティAIサービスの商用化も支援する予定だ。
キム・ユウォン代表は「国家の中核インフラを守るAIを自社技術で構築するという責任感を持って事業に臨む」と述べた。