Naver Cloudコンソーシアムが、政府主導で進める「サイバーセキュリティ特化AI基盤モデル」事業の事業者に選ばれた。科学技術情報通信部は9月3日、同社コンソーシアムを採択したと発表した。今月中に協約を締結し、NVIDIAのB200 GPU計256基の支援を通じて開発に着手する。
今回の選定は、SK Telecomコンソーシアムとの競争を経て決まった。科学技術情報通信部によると、プレゼン審査ではAIとサイバーセキュリティ分野の外部専門家で構成する評価委員会が、各コンソーシアムの事業計画書と発表内容をもとに、技術力と開発実績、開発戦略、目標の妥当性と実現可能性、市場性や波及効果を総合的に評価した。
同部は、Naver Cloudコンソーシアムについて、技術力と開発経験を備えた大規模な産学研連携体制を構築している点に加え、複数のエージェントやハーネスを活用した開発戦略と目標設定が高く評価されたと説明した。
GPU支援は今月から10カ月間実施する。まず5カ月間支援し、中間評価の結果を踏まえて残る5カ月分を追加支援する。
科学技術情報通信部は、Naver Cloudコンソーシアムとの間で今月中に協約を結ぶ予定だ。あわせて実務協議体を設け、事業の進捗を点検する。
Naver Cloudコンソーシアムは、「国家サイバー安全保障能力の内在化に向けたAI基盤モデル開発」を課題に掲げる。AIモデルからインフラ、セキュリティ、データまでを網羅するフルスタック技術を通じて、国内のセキュリティ環境に特化したモデルの開発を進める方針だ。
Naver Cloudは、原子力や金融など、セキュリティ規制が厳しい分野で基盤モデルをクローズドネットワークやオンプレミス環境に導入・運用してきた実績を強みとして打ち出す。Naverサービスで培った監視・防御のノウハウに加え、公共クラウドセキュリティ認証(CSAP)に基づくデータ暗号化や分離技術を組み合わせ、クローズドネットワーク環境でも活用できるセキュリティ特化AIモデルの実現を目指す。
コンソーシアム参加機関との連携も進める。LG CNSは、レッドチーム、ブルーチーム、AIセキュリティチームなどの専門組織と、業種別のAI転換(AX)事業で培った経験を生かす。LG Uplusなどグループ各社が保有する通信ネットワーク特化データも、モデル学習と実証に活用する計画だ。