ビットコイン相場では、先物主導ではなく現物買いに支えられた上昇が確認されており、今回の反発がどこまで続くかに市場の関心が集まっている。オプション市場では7万ドルが主要な行使価格として意識され、短期的な攻防の分岐点になりつつある。
7月22日、CoinPostによると、今回の上昇局面では、過度なレバレッジ拡大よりも現物需要が相場を押し上げた点が注目されている。一般に、デリバティブのポジション積み上がりに依存した上昇より、現物買いを伴う値動きのほうが、相対的に持続性のあるシグナルと受け止められやすい。
このため、市場では今回の動きをショートポジションの清算による一時的な急騰とは切り分けてみる向きが出ている。上げ幅そのものより、資金流入の主体が現物かデリバティブかが重視されている格好だ。
アナリストのVirtualNISHIも、現物主導の買いが確認されたとして、今回の上昇を単なるショートカバーとみるのは難しいと指摘した。現物需要が維持されるかどうかが、短期的な上昇の持続性を左右する主要な変数になるという。
オプション市場では、7万ドルが次の焦点となっている。投資家が同水準を主要な行使価格とみてポジションを積み上げており、短期相場の分岐点として意識されているためだ。
もっとも、オプションのポジションが7万ドルに集中していること自体が、現物価格の到達をそのまま意味するわけではない。現物主導の流れが続いても、その後にデリバティブのポジションが急増すれば、市場の性格は変わり得る。
価格上昇とともに、先物の未決済建玉や資金調達率が急上昇した場合には、レバレッジ需要が重なってボラティリティが拡大する可能性がある。
また、7万ドル近辺にオプションポジションが集中していることも、短期的な値動きを大きくする要因になり得る。価格が主要な行使価格に近づけば、オプション市場参加者のヘッジ取引が増え、上昇・下落の両方向に変動が拡大する可能性がある。
このため、7万ドルは単なる目標価格というより、買いと売りの攻防が強まりやすい価格帯として捉える必要がある。
今回の反発の質を見極めるには、価格上昇とあわせて現物の出来高が維持されているかを確認する必要がある。現物需要が鈍る一方でデリバティブの比重だけが高まれば、上昇は脆弱になりやすい。逆に、現物買いが流入し続ければ、7万ドル突破を試す動きに弾みがつく可能性がある。
今後の注目点は、現物買いが続くかどうか、そして7万ドルが実際にレジスタンスとして機能するかどうかだ。現物需要を保ったまま7万ドルを上抜ければ一段高の可能性が高まるが、買いが弱まれば今回の上昇は短期反発にとどまる公算もある。
ビットコインは当面、現物需給とデリバティブポジションのバランスを見極めながら、次の方向感を探る展開となりそうだ。