Cardano(ADA)は長期の下落ウエッジ上限に接近しており、0.20ドルを回復できるかが今後のトレンド転換を見極める重要なポイントとなっている。週足では上放れなら0.50〜0.60ドル、日足では逆ヘッドアンドショルダーを根拠に0.25ドルを試すシナリオが意識されている。
21日、ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」によると、市場分析会社Crypto Banterのシェルドン氏はYouTubeライブ配信で、ADAが週足チャート上で下落ウエッジを形成していると分析した。上値抵抗線を明確に上抜ければ、0.50〜0.60ドルまで上昇する可能性があるという。
シェルドン氏は、ADA/USDTの週足の構造について強気に評価した。下値支持線は昨年10月の急落時に付けた0.27ドル付近の安値を起点に形成され、上値抵抗線は昨年12月初旬の0.48ドル高値以降に引かれているとした。
その後、ADAはウエッジ内で推移しながら、安値を切り下げる展開を続けてきた。
直近では、下値支持線が改めてサポートとして機能した点が注目されている。6月には売り圧力が強まり、2020年以来の安値圏となる0.138ドルまで下落したが、その後は支持線を維持し、足元では0.175ドルまで27%反発した。
市場の関心は、この反発が一時的なテクニカルリバウンドにとどまるのか、それとも構造的なトレンド転換につながるのかに集まっている。
シェルドン氏は、0.20ドルを重要な節目として挙げた。反発が続いても、0.20ドルを回復し、その水準を維持して初めて下落ウエッジ上放れの確認につながるとの見方を示した。0.20ドル回復に向けて、現在水準からは少なくとも14%の追加上昇が必要になる。
この条件を満たした場合の目標レンジは0.50〜0.60ドルとした。現在価格に比べて186〜243%高い水準で、昨年11月の価格帯と重なるという。
こうした見通しは、暗号資産市場全体の回復期待とも連動する。シェルドン氏は、市場全体が2026年第4四半期からより持続的な回復局面に入る可能性があるとした上で、ADAの上放れの時期として9月を挙げた。
また、足元の価格帯は魅力的だとして、特に0.20ドルに向けて動き出す局面に注目すべきだと述べた。
一方、別の分析では、日足チャートで上昇パターンが確認された。Cardanoのステークプール運営者(SPO)のセビ氏は、左肩が6月6日の0.148ドル、頭が6月25日の0.138ドル、右肩が7月13日ごろの0.155ドルで形成され、逆ヘッドアンドショルダーが完成したと分析した。
セビ氏は、このパターンが有効なら目標価格は0.25ドルになるとみている。現在価格から約43%高い水準に当たる。
もっとも、上昇基調を維持するには、右肩を形成した0.155ドル近辺を守ることが条件だとした。日足終値で0.155ドルを下回れば、パターンが崩れる可能性があるという。
当面の焦点は、0.155ドルを維持できるかと、0.20ドルを回復できるかの2点に集約される。0.155ドルは短期の上昇パターンの有効性を左右する水準であり、0.20ドルは長期の下落ウエッジ上放れを確認する節目となる。
この2つの価格帯をどの順序で、どの程度の勢いで突破するかによって、0.25ドル、さらに0.50〜0.60ドルを目指すシナリオの現実味も変わりそうだ。