XRP Ledger(XRPL)のネットワーク活動が急速に鈍化している。口座間の1日決済件数は9カ月ぶりの低水準まで落ち込み、XRP相場でも心理的節目である1ドルを維持できるかに市場の関心が集まっている。
ブロックチェーンメディアのDecryptが20日付で報じたところによると、XRPLの口座間の1日決済件数は18日に32万5888件となった。2026年5月28日の約169万4000件に比べて80.7%減少し、今年2月に記録した年初来高値の約218万8000件からは85%減となる。
XRPLでは昨年10月、1日決済件数が2万8760件まで落ち込んだ後、50万件超の水準を維持してきた。ただ、6月末以降は40万件前後まで減少し、足元では30万件台に低下している。
18日の底打ち後には小幅な持ち直しも見られ、19日の決済件数は32万7497件だった。ただ、なお40万件を下回っており、回復力の弱さがうかがえる。市場では、ネットワーク活動の鈍化が一時的な調整ではなく、基調の弱さを映している可能性があるとの見方も出ている。
他のオンチェーン指標も同様の傾向を示した。送信タグと受信タグを基準に集計したXRPLのアクティブユーザー数は、19日に12万3986人まで減少した。同日のネットワーク全体の取引件数も112万9000件に縮小している。これは、今年4月6日の年初来高値517万2000件と比べて約78%減の水準だ。
こうしたネットワーク縮小は価格にも波及している。XRPは2025年7月に3.6ドルを付けた後、足元では約1.08ドルで推移しており、下落率は70%を超える。今年に入ってからも約41%下落した。今月に入って小幅に反発したものの、1.1ドル台の回復には至っていない。
年初の値動きも荒かった。XRPは1月に2.41ドルまで上昇した後、数週間で1.11ドルまで急落。その後は1.40ドルを回復する場面もあったが、6月には1.10~1.40ドルの支持線を割り込み、再び下落基調に入った。
足元では投資家心理の悪化も意識されている。XRPLの1日決済件数は5月末の約169万件から32万件台まで減少し、ネットワーク全体の取引件数も4月初旬の517万件から112万件台へ縮小した。価格の軟調さとネットワーク利用の鈍化が同時に進んでいる格好だ。
今後の最大の注目点は、XRPが1ドルの支持線を維持できるかどうかだ。現在の相場は心理的節目に近い水準で推移しており、この水準を明確に下回れば、0.70~0.80ドルまで下値が広がる可能性も指摘されている。
XRPのトレンド転換を見極める上では、単なる価格反発だけでは不十分とみられる。口座間の1日決済件数やアクティブユーザー数、ネットワーク取引件数といったオンチェーン指標がそろって持ち直すかが、今後の焦点となりそうだ。