ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏は、ビットコイン相場の底打ち時期を10月4日(現地時間)とみる見方を示した。一方で、相場が一段安となって5万ドルを割り込み、4万ドル台後半まで下げた後に安値を付ける可能性もあると指摘した。2029年の高値については、25万〜30万ドルを見込んでいる。
Cointelegraphによると、ブラント氏は現在の価格帯がすでに安値圏にある可能性を認めつつも、底を断定するのは尚早だとの立場を示した。市場の底を特定の日付で見極めるのは難しいとしながらも、この見方自体はかなり前から維持してきたという。
相場見通しは慎重だ。現水準で底を付ける可能性はあるものの、追加の急落があれば5万ドルを下回り、4万ドル台後半まで下落し得るとみている。過去の主要な弱気相場では、高値から80%超の調整が起きたとも指摘した。
市場では、今回の安値を6万ドル前後とみる向きもある。しかしブラント氏は、なお反発期待が先行しすぎていると判断した。足元で底打ちを主張する投資家の一部は、最終的にビットコインを見限って他の資産に移る可能性があるとの見方も示した。
足元の暗号資産相場の弱さについて、資金がAI関連株に集中しているためだとする見方に対しては、明確に距離を置いた。現時点で資金をAI関連株に集中させる投資戦略では、「2〜3年後に十分なリターンは得られない」と述べた。
自身の資産配分についても言及した。仮に現在1万ドルを運用するなら、半分をビットコイン、残り半分を貴金属に振り向けるとした。「貴金属は価格の面で底に近く、ビットコインは時間の面で底に近い」と説明している。
中長期の見通しについては、今回の相場サイクルの高値は2029年に形成され、価格帯は25万〜30万ドルになるとの見方を示した。このシナリオでは、2030年までに100万ドルへ到達するには、その後1年間でさらに大幅な上昇が必要になるという。
ブラント氏は、目先の価格水準だけでなく、底打ちまでの時間軸や投資家心理もあわせてみる必要があるとみている。現時点の価格をそのまま底とみなすより、市場の楽観が十分に後退した後に本格的な安値が確認されるとの立場を維持した。