ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインに短期的な上放れ観測が出ている。6時間足チャートで複数の強気パターンが重なっており、目先は6万5000ドルの上抜けが焦点となっている。

ブロックチェーンメディア「U.Today」が20日(現地時間)に報じたところによると、トレーダーのジョシュ・オルシェビッツ氏は「もう一段の上昇が入れば、本格的なブレイクアウト局面に入る可能性がある」との見方を示した。

根拠として挙げたのは、6時間足で確認される2つの強気パターンだ。ビットコイン/ドルのチャートでは、逆ヘッド・アンド・ショルダーと下降ウェッジが重なっているという。左肩は6月、ヘッドは7月初旬に5万7800ドル近辺で形成され、右肩は7月中旬に整ったと説明した。

また、ビットコインは数週間続いた下降ウェッジの上限もすでに上抜けている。オルシェビッツ氏は主要な上値目標として、フィボナッチ1.618に当たる7万2669ドルと、2.0に当たる7万6698ドルを提示した。市場では、単なる自律反発ではなく、トレンド転換を示唆するサインが重なっているとの見方が意識されている。

短期的な値動きで重要な抵抗線とされるのが6万5000ドルだ。この水準ではこれまで何度も戻り売りが出てきた。一方、ビットコインは金を上回る相対的な強さを保っており、7月に入ってからは安値を切り上げる動きも続いている。このため、上値での売り圧力は徐々に弱まっているとの評価も出ている。

アナリストのスタンリー氏も、ビットコインはなお金より強含んでいると指摘した。そのうえで、6万5000ドルは売りが出やすい水準だが、試すたびに反応は弱くなっていると分析。高値更新には至っていないものの、安値を切り上げる現在の流れは上昇三角形の形成につながる可能性があり、強気シグナルだと位置づけた。

もっとも、市場の関心は短期的なブレイクアウトにとどまらない。年内10万ドル到達の可否にも注目が集まっている。Galaxy Digitalの最高経営責任者(CEO)、マイク・ノボグラーツ氏は、ビットコインは年内、6万〜8万ドルのレンジ推移が中心になると予想した。その一方で、規制の明確化、マクロ環境の追い風、需要回復が同時に重なる「パーフェクトストーム」が起きれば、10万ドル接近もあり得るとの見方を示した。

機関投資家の資金運用の動きも注目される。マイケル・セイラー氏のStrategyは直近7日間、ビットコインの追加購入も売却も実施していない。一方で、バランスシートの強化を優先し、法定通貨建て資本を2億2500万ドル積み増した。

Strategyは32億ドル規模の準備金と84万3775BTCを保有している。短期的には6万5000ドルの抵抗線を突破できるかが分岐点となり、中長期では規制、マクロ環境、機関需要が10万ドルシナリオの現実味を左右する構図だ。

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