XRPとビットコイン。写真=Shutterstock

XRPがビットコインと同様、長期サイクル上の買いシグナル圏に入ったとの見方が出ている。一方で、相場の底打ちを確認するにはなお材料が不足しており、今後数週間の出来高の動向や主要なフィボナッチ水準の攻防が焦点となりそうだ。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは17日、こうした分析を報じた。同シグナルは過去、複数年にわたる蓄積局面の初期段階でまれに見られたもので、市場では今回の調整が新たな下落トレンドの始まりなのか、それとも次の反発に向けた底固めなのかに注目が集まっている。

足元のXRPは1.09ドル(約164円)前後で推移している。6月末に付けた現在のサイクル安値からはやや持ち直した水準で、当時は一時1.01ドル(約152円)まで下落した。心理的節目である1ドルに接近したのは、19カ月ぶりだった。

今回の下落でXRPは、2025年夏に記録した高値3.6ドル(約540円)から半値超下落した。ただ、直近の値動きについては、新たな弱気トレンド入りというより通常の調整局面に近く、2024年7月の需要帯で見られた動きに類似するとの指摘が出ている。

XRPは2024年7月、0.3823ドル(約57円)で主要安値を付けた後、出来高の増加を伴いながら5波動の上昇を形成した。その後は重要なフィボナッチ拡張ゾーンを上抜け、2025年7月には3.6ドルまで上昇した。ただ、今回の安値については、過去の主要な底で確認されたシグナルをまだすべて満たしていないという。

現局面を通常の調整とみる向きはあるものの、底打ち確認に必要な条件はなおそろっていない。主要な底を確認するには、約4週間以内に1〜5のインパルス波動が完成し、重要なフィボナッチ水準を終値で上回ることが条件になるとされる。こうしたシグナルが出るまでは、XRPがこのサイクルの底を打ったと判断するのは難しい。

上値の抵抗帯としては、まず1.18ドル(約177円)近辺のフィボナッチ・リトレースメント0.382が意識される。さらに上には、1.22ドル(約183円)前後の20日指数移動平均線が控える。1.18〜1.19ドルには約2280万XRP、1.21〜1.22ドルには約2740万XRPが集中しており、上昇局面では戻り売り圧力につながる可能性がある。

下値では、1ドル水準を維持できるかが重要になる。XRPはなお1ドル台を保っているが、この水準を明確に割り込めば0.80ドル(約120円)まで下落余地が広がる可能性がある。加えて、1.02ドル(約153円)近辺のフィボナッチ水準0.5を下回れば、市場の視線は0.87ドル(約131円)前後のフィボナッチ水準0.618に向かいやすい。この水準は、次の主要な底が形成され得る、より強い支持帯として位置付けられている。

市場では今後数週間、出来高の増加、重要なフィボナッチ水準の上抜け、5波動の上昇構造が完成するかどうかを主な確認材料として見極める展開となりそうだ。カシやEGRAG Cryptoなど一部の分析者は、調整が終わる前にXRPがもう一段安を試す可能性があるとも指摘している。XRPは買いシグナル圏に入ったものの、実際の底打ち確認には追加シグナルが必要である点が、当面の焦点となる。

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