写真=Samsung Display

Samsung Displayは7月20日、VESA(Video Electronics Standards Association)が今月新設したHDR認証「DisplayHDR True Black 1400」に対応するノートPC向けタンデムOLEDパネルの本格供給を開始すると発表した。

DisplayHDR True Black 1400は、黒表示を0.0005ニト以下に抑えながら、OPR(画面全体の画素に占める動作画素の比率)10%の条件でピーク輝度1400ニトを満たすことを要件とする認証だ。従来の最上位等級だった「True Black 1000」と比べ、輝度基準は40%引き上げられた。

同社によると、同パネルのピーク輝度は最大1600ニト。商用化されているノートPC向けOLEDとしては、現時点で最高水準の明るさだとしている。

パネルには、有機発光層を2層に重ねたタンデムOLED構造を採用した。積層した発光層が同時に発光することで、同じ電流でもより高い輝度を確保できるほか、同一輝度では各発光層の負荷を抑えられるため、寿命の延長にもつながるという。

一般的なノートPCの使用環境で想定される輝度条件では、タンデムOLEDの寿命は単一発光層構造のOLEDに比べて2倍以上長いとしている。

同社はすでに、同パネルをグローバルPCメーカーに供給している。Lenovoの「Lenovo Yoga Pro 9i Aura Edition 11th Gen」は7月8日、「DisplayHDR True Black 1400」の認証を取得した。

ASUS、Dell Technologies、MSIも、2025年下期から2026年にかけて、Samsung Displayのパネルを採用したTrue Black 1400対応製品を順次発表する予定だ。

Samsung DisplayでIT戦略マーケティングチーム長を務める常務のチョン・ヨンウク氏は、「True Black 1400の基準を満たす高性能ノートPC向けOLEDは、Samsung Displayの先進的な素材技術力を示す代表的な製品だ」とコメントした。今後もプレミアムノートPC市場で差別化された製品体験を提供できるよう、高性能OLEDのラインアップを継続的に拡充していく方針だ。

同社は7月22日から24日までソウル市のCOEXで開かれる「K-ディスプレイ2026」で、同パネルを出展する予定。

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