Shiba Inu(SHIB)の保有アドレス数が167万件を超えた。ただ、足元の急増が新規投資家の流入を示すのか、それとも自動配布による見かけ上の増加なのかを巡り、コミュニティ内で論争が広がっている。
ブロックチェーンメディアのDecryptは7日(現地時間)、SHIB保有アドレスが4日以降に7万5000件超増加し、167万5551件に達したと報じた。
これに対し、コミュニティ関係者のザ・ダーク・シブは、この増加は新規参加者の拡大ではなく、自動配布の仕組みによる可能性が高いと主張した。分散型取引所WoofSwapが作成した検証済みスマートコントラクト「TheShibBull」が、ランダムなEthereumアドレスに少量のSHIBを送ることで、オンチェーン集計上の保有アドレス数を押し上げたという見方だ。
同氏によると、このコントラクトはブロックハッシュなどのオンチェーンデータを利用してランダムなアドレスを対象にし、取引ごとに数百のウォレットへ最低1SHIBを配布する仕組みだという。その結果、SHIBを自ら購入していないアドレスや、エコシステム活動に関与していないアドレスまで保有者としてカウントされる可能性があると指摘した。保有アドレス数だけでは、採用拡大の実態を正確に測れないとの見方も示した。
さらに、コントラクトの所有者が配布量を調整できるほか、コントラクト内のトークンを引き出せる点も問題視した。WoofSwapがSHIB保有者数の節目を告知する一方で、関連トークンのRYOSHIも同時に訴求しており、今回の増加をマーケティングに利用した可能性があるとの指摘も出ている。
これに対しWoofSwapは、こうした見方を否定した。「TheShibBull」は投資家を誤認させるための手段ではなく、コミュニティ向けの実験的な取り組みだと説明。ランダムに生成したウォレットへ1SHIBを送っても、将来そのアドレスを利用する主体が現れれば、トークンを確認できると主張した。
一方で、保有アドレス数が増えても、保有の偏在は依然として大きい。直近24時間のSHIB保有アドレス数の増加率は0.002%だった。Etherscan基準で「クジラ」に分類されるウォレットは707件と全体の0.04%にとどまるが、SHIBの94.52%を保有している。SHIBの時価総額は25億5000万ドル(約3825億円)。
このほか、「サメ」は2861件で全体の0.17%、保有比率は1.77%だった。「イルカ」は2万9833件で1.78%、保有比率は1.89%。「フィッシュ」は18万8958件で11.28%を占めたが、保有比率は1.35%にとどまった。「クラブ」は47万9350件で28.61%、保有比率は0.41%。「シュリンプ」は97万3906件で全体の58.12%を占めた一方、保有比率は0.05%だった。