Google Cloud Marketplaceで提供を始めた「enVector」

CryptoLabは7月8日、同型暗号ベースのリアルタイムベクトル検索エンジン「enVector(エンベクター)」の提供をGoogle Cloud Marketplaceで開始したと発表した。暗号化したデータを復号せずに類似度計算と検索を実行できる点が特徴で、生成AIや検索拡張生成(RAG)での利用を想定する。

enVectorは、データを暗号化したまま、ほぼリアルタイムでベクトル検索を行えるようにした製品だ。

ベクトル検索は、テキストや画像、音声などの非構造化データを数値化し、意味的な近さに基づいて関連情報を探す技術。生成AIやRAGでは、単純なキーワード一致ではなく、意味の近い情報を検索する用途で使われている。

一方、従来のベクトル検索では、社内文書や顧客情報といった機微データを分析過程で平文のまま扱う必要があり、情報漏えいにつながる懸念があった。enVectorは、暗号化データのままベクトル間の類似度を計算し、検索できるようにした。

CryptoLabのチョン・ジョンヒ代表は「Google Cloud Marketplaceへの登録を機に、より多くの企業が実際のクラウド環境で同型暗号技術を体験し、安全なAI活用を検討するきっかけになることを期待している」とコメントした。

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