写真=Nothing。Ear 3aは100ドル未満の価格帯でANC、空間オーディオ、イヤホン単体での録音機能を備える

Nothingは、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Ear 3a」を99ドルで発売した。アクティブノイズキャンセリング(ANC)や空間オーディオに加え、イヤホン単体で音声を録音し、アプリで文字起こしできる機能を備える。100ドル未満の価格帯で、上位機種の主要機能を取り込んだ点が特徴だ。

7日(現地時間)に報じられた内容によると、Ear 3aは従来のエントリーモデル「Ear (a)」と上位モデル「Ear 3」の中間を担うモデル。上位機の機能をより手ごろな価格で提供する製品として投入した。

注目機能は「Audio Snapshot」だ。イヤホンに搭載した32MBのフラッシュメモリを活用し、重要な音声をすぐに保存できる。オンライン講義や会議、会話の途中でも、左右のイヤホンを同時に押すことで録音を開始できる。

録音では、操作前後の音声もあわせて保存する仕組みを採用し、重要な内容の取りこぼしを防ぐとしている。

保存した音声は「Nothing X」アプリに自動同期される。アプリ上では録音データの再生、編集、共有、文字起こしが可能で、共有向けの引用カードを作成する機能も備えた。

通話や会議の録音にも対応した。Ear 3aは最大2時間分の通話・会議音声を保存でき、録音終了後はファイルが自動的にアプリへ転送される。Nothingは、録音中であることが相手に通知される仕様とし、プライバシー保護に配慮したとしている。

音質面では12mmダイナミックドライバーを採用し、低域表現やディテールを高めた。高音質コーデックのLDACに対応するほか、8バンドイコライザーも利用できる。空間オーディオによる立体的なリスニング体験も訴求する。

ANC性能は最大45dB。アルゴリズムと音響メッシュ構造を見直し、より広い周波数帯域のノイズを低減できるようにしたという。従来製品と比べてANC性能は約17.1%向上したとしている。

デザインはNothingの特徴である半透明デザインを継承した。カラーは従来のブラックとホワイトに加え、ピンクとイエローを追加。イヤーチップにはXSサイズも新たに用意し、フィット感の選択肢を広げた。

バッテリー駆動時間は充電ケース込みで最大42時間。ANCオフ時はイヤホン単体で最大10時間使え、ANCオン時の総再生時間は最大25時間としている。

Ear 3aは、単なる低価格モデルにとどまらず、録音や文字起こしといった生産性機能を打ち出した製品といえる。Nothingは99ドル帯に上位モデルの体験を広げることで、中価格帯の完全ワイヤレス市場で競争力を高める狙いだ。製品はすでにグローバル市場で販売を開始している。

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