Shiba Inuコミュニティでトークン焼却が再び増加している。直近7日間の焼却量は3932万SHIBに達し、週次の焼却率は55.77%上昇した。ただ、Shibarium上の分散型取引所(DEX)の取引高は低水準が続いており、エコシステムの実利用にはなお弱さが残る。
The Crypto Basicが7日付で報じたところによると、今回の増加は数時間で1389万SHIBが焼却された後に確認された。日次ベースでは約1カ月ぶりの高水準だったという。
もっとも、足元の動きにはばらつきがある。直近24時間の焼却量は約368万SHIBで、日次焼却率は69.41%低下した。週次では増加した一方、日次の参加状況は大きく変動している。月間の焼却量も1億1132万SHIBとなり、20%超増えた。
それでも、総供給量に与える影響はなお限定的だ。現在のSHIB流通量は585兆6100億枚。プロジェクト開始以来の累計焼却量は410兆8400億SHIB、焼却トランザクション数は2万1082件となっている。
この累計焼却量の大半は、2021年にイーサリアム共同創業者のビタリック・ブテリン氏が約410兆SHIBを永久焼却したことによるものだ。
ネットワーク指標を巡っては、見方が分かれている。Shiba Inuの保有アドレス数は今月に入り7万7000件以上増加した。一部のコミュニティでは普及拡大のシグナルと受け止められたが、コミュニティ分析家のダーク・シブ氏は、直近の増加分が実際の利用拡大を反映していない可能性があると指摘した。
ダーク・シブ氏によると、WoofSwapは「TheShibBull」というスマートコントラクトを使い、新規ウォレットアドレスを自動生成した上で、各アドレスに1SHIBずつ送付したという。ブロックチェーン追跡プラットフォームは、SHIBを保有するアドレスを一律に保有者として認識するため、この手法ではネットワーク上の保有者数が人為的に膨らむ可能性がある。
エコシステム内の他の指標も低調だった。Shibarium上のDEX取引高は6月24日以降、ほぼゼロ近辺で推移した。7月4日には一時3ドルまで持ち直したものの、その後は再びほぼゼロの水準に戻った。焼却の反発とは対照的に、エコシステムの実利用の弱さが目立つ。
一方、投資家の資金フローは別の動きを示した。直近24時間では、保有者が約950億SHIBを中央集権型取引所から引き出した。同期間の取引所純流入は2.58%増加しており、オンチェーン指標が強弱入り交じる中でも、一部投資家はSHIBを取引所外へ移している格好だ。
Shiba Inuでは、焼却量の増加や保有アドレス数の拡大といった前向きな材料がある一方、日次焼却の急減やShibariumの取引不振も同時に表面化している。オンチェーン指標の中身と実際の利用者増加をあわせて見極める必要がある。