米半導体株が下落する中でも、ビットコインは現物ETFへの資金流入を支えに底堅く推移した。写真=Reve AI

ビットコインは7日、米半導体株を中心とした株安局面でも6万3000ドル台を維持し、底堅い値動きとなった。ビットコイン現物ETFへの資金流入が相場の下支え要因となっており、短期的には直近高値の6万4660ドルを再び上抜けられるかが焦点となっている。

7日付のCointelegraphによると、ビットコインは米市場の取引開始後も6万3000ドル近辺でみ合った。直前には6万4660ドルまで上昇し、6月22日以降で最高値を付けていた。

この日は米株安が相場の重荷となった。S&P500は0.6%、NASDAQ100は2.1%下落。下げを主導したのは半導体株で、前月に業績期待が高まっていたMicron Technologyは9%超下落した。ただ、米ハイテク株の調整が強まる中でも、ビットコインの下げは限定的だった。

背景には、ビットコイン現物ETFへの資金フローがある。ビットコイン現物ETFは2日連続で純流入となり、米株安の場面でも相場を支えた。

市場では、足元でビットコインとハイテク株の相関が再び強まっているとの見方も出ている。暗号資産トレーダーのダン・クリプト・トレーズは、ここ数日でNASDAQとの相関がマイナス0.87からプラス0.72へ反転したと明らかにした。

一方、短期チャートには慎重な見方もある。市場解説者のエクシットポンプは、短期足で「丸天井」が形成される可能性があるとして、追加下落に警戒感を示した。トレーダーのキラは、S&P500が過去と同様の調整局面に入れば、ビットコインも実質的な底入れを見極める局面になり得ると指摘した。

これに対し、テクニカル面での反発を見込む声もある。ボリンジャーバンドの開発者であるジョン・ボリンジャーは、日足でW字型の反転パターンが確認局面にあるとの見方を示した。直近のパターンがビットコインの下落トレンドを打ち消す可能性があるか注視しているとし、週初には現在の水準を「重要な分岐点」と位置付けていた。

また、SpaceXのNASDAQ100編入予定も、米ハイテク株の投資家心理に影響を与える変数として挙がった。分析会社The Kobeissi Letterは、今回の編入をNASDAQ100の歴史上で最も速い事例と評価した。ただ、ビットコイン市場では株式市場の個別材料よりも、ETFへの資金流入やテクニカル要因のほうがより直接的に意識されている。

当面の焦点は、6万3000ドル台を維持できるかどうかと、直近高値の6万4660ドルを再び突破できるかどうかだ。米株が半導体株安の影響からどの程度早く落ち着くかに加え、ビットコイン現物ETFへの純流入が続くかどうかも、次の方向性を左右しそうだ。

キーワード

#ビットコイン #暗号資産 #ビットコイン現物ETF #NASDAQ100 #S&P500 #半導体株 #Micron Technology
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.