Bitcoinのイメージ写真=Shutterstock

CryptoQuantは、Bitcoinが弱気相場の底値をまだ確認していない可能性があるとの見方を示した。焦点となっているのは、供給の含み損益を示すオンチェーン指標「NUPL」の100日指数移動平均(EMA)で、過去のサイクル底と比べると、なお下値余地が残っている可能性があるという。

Cointelegraphが7日(現地時間)に報じた。CryptoQuantは、Bitcoinの供給収益性を示すNUPLについて、過去の底打ちシグナルと照らすと、現時点ではなお低下余地があると指摘した。

NUPLは、流通中の供給が取得価格ベースで含み益の状態にあるのか、含み損の状態にあるのかを示す指標だ。足元の水準は0.158で、2023年初めと同程度。CryptoQuantのアナリスト、デチェスオンチェーンは、30日および100日のEMAでみると、NUPLはオンチェーン上でサイクルを測る有力な手掛かりの一つになると評価した。

中でも注目されているのが、NUPLの100日EMAだ。チャート上では、この数値が緩やかに0線方向へ低下しており、サイクル底値圏に近づいているという。デチェスオンチェーンは、NUPLの100日線が0を下回った局面ごとに、Bitcoinが実質的なサイクルの大底を付けてきたと説明した。

例として挙げたのは、2011年末、2015年1月、2018年の弱気相場、そして2022年のFTX崩壊時だ。当時のBitcoin価格はそれぞれ2ドル、182ドル、3206ドル、1万5792ドルだったとしている。

現在のBitcoin価格は6万3000ドルをやや上回る水準で、これに対応するNUPLの100日EMAは0.215とされる。相場が過去の弱気相場の底値形成パターンをなぞるのであれば、なお一段の下落余地がある計算になる。文脈上は、5万8000ドル割れの可能性も視野に入る。

もっとも、CryptoQuantは今回も必ずNUPLが0線を下回ると断定しているわけではない。サイクルを重ねるにつれ、NUPLの底値水準が徐々に切り上がってきた傾向も確認されているためだ。過去4回の0線割れについても「法則」ではなく「パターン」と位置付けており、今回は過去同様に0線割れを経て底打ちを確認するシナリオのほか、従来より高い水準で底を付ける可能性も残るとしている。

市場ではすでに一部で反転シグナルも観測されているが、短期的にはなお追加の底値形成を警戒する見方が優勢だ。ここ数週間のオンチェーン指標には、2022年の弱気相場終盤に似た反転の兆候が複数みられる一方、市場参加者の間では、上昇トレンドが明確に回復する前にもう一段の下押しが入る可能性を意識する向きが強い。

供給関連の指標も、強弱入り交じるシグナルを示している。CryptoQuantの別のアナリスト、アクセル・アドラー・ジュニアは先週時点で、含み損状態にある供給量が、伝統的な弱気相場の終了ゾーンに達するまでなお約2カ月かかる可能性があると分析した。「それまでは、投げ売りはすでに終わったとみるよりも、なお進行中のプロセスと捉えるほうが正確だ」と述べている。

今後数週間の焦点は、NUPLの100日線が0線にどこまで近づくかにある。この指標が過去と同じ底値シグナルを再現するのか、それともより高い水準で新たな底値パターンを形成するのかが、Bitcoinの弱気相場の終盤を見極めるうえで重要な判断材料となりそうだ。

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