Teslaの2026年4〜6月期の納車台数が48万126台となり、市場予想を大きく上回った。RivianやBYDも販売を伸ばしたほか、Xpengは自動運転向けAIフレームワークを公開。ToyotaとJoby AviationはeVTOLの量産準備を進め、BMWは米国でのEV生産に乗り出す。ツール・ド・フランスでは記録的な猛暑への対応が新たな焦点となっている。
Teslaが発表した4〜6月期の車両納車台数は48万126台。前年同期比で25%増え、市場予想の40万6024台を約7万4000台超上回った。Goldman SachsやBarclaysなどによる強気の予想レンジだった41万8000〜42万台も超えた。
前四半期の35万8023台と比べると34%増となり、2年続いた四半期ベースの納車減少に歯止めをかけた格好だ。
Teslaはロボタクシーの商用化も急いでいる。ハンドルとペダルを備えない専用車両「Cybercab」の試験走行を始めたほか、ロボタクシーのサービス対象地域も米国内の他都市へ広げ、実証範囲を拡大している。
主力SUV「Model Y」では、3列シート仕様を米国市場に投入し、ラインアップを拡充した。「Model YL」は3列6人乗りで、より広い車内空間を特徴とし、大型車を好む米国の消費者層への訴求が見込まれる。2026年型Model Yでは、トリムごとの商品性や利便装備も強化し、選択肢を広げた。
Rivianでは、次世代電動SUV「R2」のLiDAR搭載車が米国で初めて目撃された。カモフラージュのない状態で確認されたことで、量産モデルに採用される自動運転用ハードウェアの最終形に近いとの見方が出ている。
Rivianの4〜6月期納車台数は1万2194台で、前年同期比14.4%増だった。会社計画の2四半期見通しである9000〜1万1000台も上回り、通期販売見通しも引き上げた。
BYDは、中国でフラッグシップ電動SUV「Great Tang」が乗り心地と乗り物酔い防止性能の公式認証を取得し、大型電動SUV市場の開拓を進めている。走行性能に加え、乗員の快適性で差別化を図る戦略の一環とみられる。
販売面でもBYDは勢いを保った。2026年4〜6月期の純電気自動車(EV)納車は55万7090台となり、バッテリー式電気自動車(BEV)市場で首位を奪還した。同期間のTesla納車は約39万6500台と推計され、BYDが16万台超上回ったとの集計も出ている。
Xpengは、自動運転車が走行前に先の交通状況を予測・推論する車載AIフレームワーク「X-Mind」を公開した。目の前の状況に反応する従来型の処理を超え、人のように今後の状況をシミュレーションしながら走行判断を下す仕組みだとしている。
Toyotaと米eVTOL開発会社Joby Aviationは、電動エアタクシーの量産に向けた製造協力を本格化させた。次世代航空モビリティ(AAM)市場の開拓に向け、量産体制の構築を進める。
両社は、eVTOLの商業生産に向けた合弁会社「Joby Toyota Aero Manufacturing Preparation Company」を設立した。
BMWは、米サウスカロライナ州スパータンバーグ工場で来年初めに純電動SUV「iX5」の生産を開始する。BMWがドイツ国外でEVを生産するのは初めて。米国を電動化戦略の中核生産拠点と位置付ける動きが本格化している。
同社は、最近公開した第5世代X5ラインアップにiX5を含めており、2027年1〜3月期から同工場で本格量産に入る計画だ。
一方、世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」では、摂氏40度に迫る記録的な猛暑が選手や大会運営を直撃している。競技パフォーマンスの低下に加え、脱水や熱中症への懸念も強まっており、暑熱対策が今大会の新たな変数として浮上している。