半導体設計ソフト大手のSynopsysが、半導体の製造工程管理ソフトの販売を終了する。対象製品の新バージョン提供は打ち切り、保守対応のみを継続する方針だ。ロイター通信が7日、事情に詳しい関係者6人の話として報じた。背景には、AI設計など採算性の高い事業へ経営資源を集中する狙いがあるという。
報道によると、Synopsysは4〜5月にかけて、Samsung Electronics、SK hynix、Kioxia、Coherentなど約10社のチップメーカーに対し、製造工程管理ソフトの販売終了を通知した。
対象となるのは、半導体工場で異常の兆候を不良につながる前に検知する自動化ソフト「Equipment Engineering System(EES)」と、欠陥の検知・分類を担う「FDC」製品だ。
関係者の1人によれば、Synopsysは7月までに各チップメーカーとの保守対応を巡る協議を終える計画という。
Synopsysは2021年、韓国企業BISTelから半導体製造ソリューション事業を買収し、EES市場に参入した。2025年には、エンジニアリングソフト大手Ansysを350億ドルで買収した。
Samsung Electronicsの広報担当者は、販売終了の決定を認めたうえで、Synopsysと製品終了に向けた協議を進めていると明らかにした。Samsung Electronicsは、互換性を確保できる代替手段をすでに用意しており、生産への影響はないと説明した。SK hynixはコメントを控え、KioxiaとCoherentは取材要請に応じなかったという。