ステーブルコイン発行大手Tether(写真=Shutterstock)

Tetherは、ブラジルの暗号資産プラットフォームMercado Bitcoinに2000万ドルを出資した。調達資金は、中南米でのトークン化資産、ステーブルコイン決済、融資などオンチェーン金融サービスの拡大に充てる。

7日付のCointelegraphによると、Mercado Bitcoinは今回の資金を活用し、中南米全域でブロックチェーンを活用した金融サービスの展開を広げる方針だ。

Mercado Bitcoinは2013年の設立以来、暗号資産取引にとどまらず、規制下の金融サービスへ事業領域を広げてきた。現在はトークン化資産、与信、ステーブルコイン決済、越境サービスなどを手がけている。

利用者数は450万人を超え、発行したトークン化資産の累計規模は20億ブラジルレアルを上回る。これは約3億7000万ドルに相当する。ブラジルと欧州で約10件のライセンスを保有しており、この中にはブラジル中央銀行の決済機関ライセンスも含まれる。

Tetherの最高経営責任者(CEO)、パオロ・アルドイノ氏は、Mercado Bitcoinについて、ライセンス体制とトークン化インフラ、統合型の金融サービスを基盤に、中南米を代表する規制対応のオンチェーン金融プラットフォームの一つを築いたと評価した。

今回の出資は、Tether Investmentsの投資戦略に沿うものだ。同社はブロックチェーンベースの金融インフラへの投資を進めている。Tetherは1840億ドル規模のUSDTを発行しており、2026年1〜3月期の純利益は約10億4000万ドルだった。

Tetherはステーブルコイン事業に加え、投資部門を通じて人工知能、エネルギー、バイオ技術、デジタルメディア分野にも投資してきた。一方、パオロ・アルドイノ氏はIPO観測を巡って、現時点で新規株式公開の計画はないと明らかにした。

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