ビットコインが主要なオンチェーン指標2つを同時に上回り、次の上値の節目として8万5000ドル近辺が意識されている。先物市場では下落圧力が和らぎ、オプション市場の構造も上方向を示している。
CoinDeskが7日(現地時間)に報じたところによると、ビットコインはこの3カ月で約6万3000ドルから8万ドル超まで上昇した。オンチェーン指標、先物、オプションの各市場で、強気方向を示すシグナルがそろいつつあるという。
足元のビットコイン価格は、トゥルー・マーケット平均の7万8200ドルと、短期保有者取得単価の7万9100ドルをいずれも上回っている。トゥルー・マーケット平均は、長期間動いていない、あるいは紛失したとみられるコインを除いた、実際に流通しているビットコインの平均取得価格を示す指標だ。
一方、短期保有者取得単価は、保有期間が6カ月未満の投資家による平均取得価格を指す。
現物価格がこの2水準を上回る局面は、市場で実際に売買している投資家や短期保有者の多くが含み益圏に入ったことを意味する。Glassnodeは、ビットコインが今後1週間にわたって両水準を維持すれば、2026年2月初旬から続いた割安圏が過去最短級の事例の1つになる可能性があるとみている。
Glassnodeは次の構造的な上値抵抗として、8万5200ドル近辺のアクティブ実現価格を挙げた。
先物市場では、下方向への圧力が弱まりつつある。ここ3カ月、ビットコイン先物の資金調達率(ファンディングレート)はおおむねマイナス圏で推移しており、相場下落に賭ける需要の強さを示していた。
こうした圧力の背景には、現物や現物ビットコインETFを買う一方で先物を売る裁定取引もあったとされる。
もっとも、足元では資金調達率が中立、もしくは小幅なプラスに戻っている。従来積み上がっていたショートポジションの相当部分が、すでに解消された可能性を示す動きだ。
今後、ビットコイン価格が一段と上昇すれば、残るショート勢が買い戻しを迫られるショートスクイーズが起き、上昇幅が拡大する可能性もある。Bitfinexは、資金調達率が中立水準に戻ったことはショートポジションが大きく残っていないことを意味し、追加上昇の余地があると分析した。
オプション市場の構造も強気寄りだ。8万2000ドル近辺には、約20億ドル規模のショート・ガンマ・エクスポージャーが積み上がっているという。
この構造では、価格が上昇するほど市場参加者がデルタ中立を保つために追加の買いを入れやすくなり、上昇圧力が強まりやすい。逆に価格が下落した場合は、同じ仕組みで売り圧力が強まる可能性がある。
一方で、ビットコインは依然として米国のテクノロジー株との連動性が高い。株式市場が急速にリスク回避へ傾けば、ビットコインの上昇基調が鈍る可能性がある。