イーロン・マスク氏率いるxAIが、人工知能企業Anthropicにデータセンター「Colossus 1」の全計算資源を提供する提携を結んだ。TechCrunchが6日(現地時間)に報じた。
Anthropicは約300MW規模の計算資源を確保し、Claude向けの計算能力を速やかに拡大できる見通しだ。一方のxAIは、学習インフラを新たな拠点「Colossus 2」に移した後に余剰となっていたColossus 1の計算資源を収益化することになる。TechCrunchは、取引規模が数十億ドルに上る可能性があると伝えている。
マスク氏は、xAIがすでに学習インフラを新しいデータセンターへ移しており、2拠点体制を維持する必要がなくなったため、Anthropicへの提供を決めたと説明した。
TechCrunchによると、xAIのGrokは年初の画像生成を巡る論争以降、利用が大きく落ち込んだ。データセンターの規模がGrokの運用に必要な水準を大きく上回るなか、Anthropicへの計算資源提供はxAIの収益改善につながる可能性があるという。
今回の提携は、xAIの事業の重心がAIモデルの学習そのものより、データセンターの構築・運用に移りつつある可能性を示しているともいえる。
GoogleやMetaが計算資源を戦略資産として自社内に抱え込むのに対し、xAIはNVIDIA製GPUを調達し、Anthropicのようなモデル開発企業に外部提供する「ネオクラウド」型の事業モデルを採っているとTechCrunchは分析している。
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