折りたたみスマホ市場では、ディスプレイのシワ低減に加え、実使用時の完成度も競争力を左右しつつある。写真=Shutterstock

折りたたみスマートフォン市場で、競争の焦点がディスプレイの「シワ低減」に集まる一方、消費者が求める改善点はバッテリー持続時間やカメラ性能、発熱対策など、より総合的な使い勝手に移りつつある。今後はディスプレイ技術だけでなく、製品全体の完成度が差別化の決め手になる可能性がある。

IT専門メディアのPhoneArenaは4月27日(現地時間)、Samsung ElectronicsやAppleなどの主要メーカーが、折りたたみディスプレイのシワを極力目立たなくする技術開発を進めている一方で、市場の優先順位は必ずしもそこだけにはないと報じた。

現在の折りたたみ端末では、内側ディスプレイの折り目をどこまで抑えられるかが、主要な競争ポイントの1つになっている。Samsung Electronicsの次期Galaxy Z Foldシリーズや、OPPOのFind Nシリーズでも、シワ低減技術の改良が進められているとみられる。

ただ、すでに発売された製品の中で、内側ディスプレイを完全にフラットな状態にまで仕上げた例は、事実上まだないとの見方が強い。足元の製品では前世代に比べてシワが浅くなっているものの、完全なシワ解消には至っていない。

折りたたみスマホの立ち上がり期には、シワや耐久性の課題があっても、大画面や新しいフォームファクターを求める層が主要な需要を支えた。その後は薄型化が進み、耐久性や基本性能も改善してきた。

最近の折りたたみ製品については、フラッグシップスマートフォンに近い使用感を提供しているとの評価も出ている。こうした中で、次の競争力を左右する要素が何かに関心が移っている。

PhoneArenaは、業界が依然として「無シワ体験」に過度に注力している一方で、バッテリー容量の拡大、カメラ性能の向上、発熱管理、ゲーム性能、スピーカー品質、ソフトウェア最適化といった要素の重要性が増していると指摘した。

Samsung ElectronicsとAppleも、シワの目立たない折りたたみ端末の実現に相当の開発資源を投じているとの観測がある。ただ、特定技術に開発を集中させれば、他の部品や機能のアップグレードが後回しになる可能性もある。

実際、Samsung Electronicsの次期Galaxy Z FoldシリーズとZ Flipシリーズでは、主要部品の刷新が3年連続で見送られる可能性が取り沙汰されている。新しいM14ではなく、旧世代のM13 OLED材料を継続採用する可能性があるとの見方も出ている。

市場の受け止め方にも変化がみられる。初期の折りたたみ市場では、ディスプレイのシワは製品完成度を左右する決定的な弱点とみなされていたが、最近では「ある程度浅いシワであれば許容できる」と受け止める声も増えているという。

価格も無視できない要素だ。仮に完全な無シワの折りたたみ端末が登場しても、当初は製造コストの上昇によって販売価格が高くなる可能性が高いとみられている。

こうしたことから、折りたたみスマホ市場では、競争の中心がシワ解消だけにとどまらないとの見方が広がっている。バッテリー持続時間やカメラ品質、発熱管理、ソフトウェアの安定性といった実使用面の価値が、次世代の競争軸として一段と重要になる可能性がある。

折りたたみスマホの次の勝負は、ディスプレイ単体の技術競争ではなく、製品全体の完成度をどこまで高められるかに移りつつある。

キーワード

#折りたたみスマホ #Samsung Electronics #Apple #折りたたみディスプレイ #バッテリー #カメラ #OLED #発熱対策
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.