Juiced Bikesは、新型モペッド型eバイク「Scrambler Hardtail」と「Scrambler Full Suspension」を発表した。最大1700W超の出力を確保しながら価格を引き下げ、安全装備やブレーキ性能、保証内容も拡充した。Electrekが5日(現地時間)に報じた。
今回の2モデルは、Lectric eBikesによる買収後初の新製品に当たる。両モデルとも750Wの後輪ハブモーターを搭載し、30Aコントローラーとの組み合わせで最大1700W超の出力を発揮する。速度設定はクラス1、2、3に対応し、最高速度は28マイル(約45km/h)だ。
バッテリーは52V 19.2Ahで、容量は約1kWh。両モデルとも同クラスでは大容量の部類に入るという。Hardtailはデュアルバッテリー構成へのアップグレードに対応し、容量を約2kWhまで拡張できる。
価格はScrambler Hardtailが1699ドル、Scrambler Full Suspensionが1899ドルから。Electrekは、近い仕様のSuper73製品と比べて700〜1100ドル安い水準だと伝えている。
差別化の柱として打ち出したのが安全機能の強化だ。新たに、保護者がパスコードで最高速度を制限できる機能を搭載した。利用者層で青少年が増えていることを踏まえた対応としている。ディスプレイも、ハンドルバーに外付けする方式から車体側に一体化した仕様へ改め、破損リスクの低減を図った。
制動性能も高めた。両モデルには4ピストンの油圧ディスクブレーキを標準装備した。こうした仕様は業界ではオプション扱い、もしくは採用しないケースも少なくないという。バッテリーシステムはUL安全認証を取得し、フレームも関連する安全基準に適合した。
足回りも強化した。Scramblerシリーズには140mmトラベルのKKE製倒立フロントサスペンションを採用し、Full Suspensionにはリアショックアブソーバーも追加した。Juiced Bikesは、都市部での快適性を高めながら、一部のオフロード走行にも対応できるよう設計したと説明している。
保証期間の長さも特徴の1つだ。今回の新製品には3年保証を付けた。業界では1年保証が一般的で、2年でも長いとされる中では異例の水準となる。
Electrekは今回の製品投入について、「競合より高い性能を、より低い価格で提供する」というLectric eBikesの戦略が、Juiced Bikesブランドにも反映された事例だと分析した。Juiced Bikesは全く新しい形状を追うのではなく、高出力のモペッド型eバイクという自社の強みに集中し、性能と価格競争力の両立を狙う構えだ。
業界では、今回の新製品投入によってモペッド型eバイク市場の競争が一段と激しくなるとの見方も出ている。スタイルやブランドイメージを前面に出してきた既存勢に対し、Juiced Bikesが価格性能比を武器にシェア拡大へ動けるかが焦点となりそうだ。