Shinhan Bankは5月7日、ブロックチェーン・コンプライアンスを手掛けるBonanzaFactoryのKYT(Know Your Transaction)ソリューション「TranSight」を導入し、銀行業界で初めてオンチェーン監視体制を構築すると発表した。マネーロンダリングやボイスフィッシングなどの兆候を検知し、デジタル資産関連取引のリスク管理に活用する。
TranSightは、ブロックチェーン上の取引情報やウォレットアドレスを分析し、金融犯罪につながる不審な兆候を把握するソリューションだ。オンチェーン監視では、ブロックチェーンネットワークに記録された取引履歴をもとに、資金移動の経路やウォレット間の関連性を分析する。ウォレットアドレスや資金フローをあわせて把握できる点が特徴で、デジタル資産取引に伴うリスク管理に役立つとしている。
Shinhan Bankは今回の導入を通じ、ステーブルコインを含むデジタル資産関連ウォレットアドレスのリスクを分析し、マネーロンダリング対策業務に生かす方針だ。あわせて、銀行システムとの連携体制も整備する計画としている。
同社関係者は「銀行が備えるべき内部統制の枠組みを先行して整備し、ステーブルコインなどデジタル資産ベースの金融サービス拡大に備えている」と説明した。そのうえで「オンチェーンデータの分析機能をマネーロンダリング対策業務に組み込み、デジタル資産分野でも安全な金融取引環境を整えていく」と述べた。
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