SK Telecomは5月7日、2026年1~3月期の連結決算を発表した。営業利益は5376億ウォンとなり、四半期ベースで5000億ウォン台を回復した。AIデータセンター事業の成長も業績を下支えした。四半期配当も再開する。
1~3月期の連結売上高は4兆3923億ウォン、営業利益は5376億ウォン、純利益は3164億ウォンだった。前年同期比では売上高が1.4%減、営業利益が5.3%減、純利益が12.5%減となった。
一方で、前四半期比では改善がみられた。売上高は無線通信事業の回復やAIデータセンター事業の伸びを背景に1.5%増加。営業利益も生産性改善の効果などで持ち直し、前年のUSIM情報流出事故後、初めて5000億ウォン台に乗せた。
同社は、顧客価値の向上と信頼回復に加え、選択と集中を進めてきたAI事業の収益性改善が業績回復につながったとしている。
単体ベースでは、売上高が3兆1058億ウォン、営業利益が4095億ウォン、純利益が3327億ウォンだった。株主還元では四半期配当を再開し、1~3月期の配当を1株当たり830ウォンとした。
携帯電話加入者は1~3月期に約21万人の純増となった。移動体通信売上高は前四半期比1.7%増。SK Telecomは最近、会員制度を見直して顧客特典を拡充したほか、利用者の選択肢を広げる料金プランの改定も進めている。
固定通信事業を手がけるSK Broadbandは、超高速インターネット事業の成長を背景に、売上高が1兆1498億ウォン、営業利益が1166億ウォンだった。前年同期比ではそれぞれ3.2%増、21.4%増となった。
成長事業であるAIデータセンター事業の1~3月期売上高は1314億ウォンで、前年同期比89.3%増だった。加山などのAIデータセンターの稼働率上昇に加え、GPUaaS(GPU-as-a-Service)の売上拡大が寄与した。SK Telecomは、世界的に拡大するAIインフラ需要を取り込み、AIデータセンターのバリューチェーン全体で競争力を高める方針だ。
AIの法人向け事業も強化する。AIインフラ、モデル、サービスを網羅する「フルスタック」事業者としての体制と、エンタープライズ分野での事業経験を生かし、AIのB2B市場で本格展開を進める。この一環として、CEO直轄のエンタープライズ統合推進組織も新設した。
B2C分野では、AIエージェント事業と通信事業のシナジー創出を通じて競争力を高める。主力AIサービス「A.」については、独自のAI基盤モデルをグローバル水準へ高め、性能を改善していく計画だという。
パク・ジョンソクCFOは「1~3月期は、事業の基礎競争力を強化し、効率化したAI事業を通じて収益性の回復を進めた四半期だった」とした上で、「今後も継続的な成果創出を通じて業績回復に注力する」と述べた。