デジタル資産取引所「Upbit」を運営するDunamuは5月7日、オンチェーンデータに基づく新たな暗号資産指数2種を、Upbit Data Labで公開したと発表した。
今回公開したのは、「イーサリアム小型割安指数」と「イーサリアム小型割高指数」。ブロックチェーン上の取引記録や資産移動の履歴といったオンチェーンデータを活用し、イーサリアム系の中小型ERC-20銘柄の割安・割高を把握しやすくする狙いがある。
オンチェーンデータは、資産ごとの資金フローを詳細に把握できる一方、追跡や加工が複雑で、個人投資家が直接活用するハードルは高かった。
両指数には、MVRV(Market Value to Realized Value)を採用した。MVRVは、暗号資産の現在価格がオンチェーン上の投資家の平均取得単価を上回っているか、下回っているかを示す指標で、相場の過熱感や割安感を比較的直感的に捉えやすいという。
イーサリアム小型割安指数は、Upbitのウォン建て市場で取引されているイーサリアムのERC-20中小型銘柄を対象に算出する。オンチェーンウォレットの平均取得単価を市場価格が下回る銘柄のうち、該当する5銘柄の値動きを反映し、オンチェーン基準で割安とみられる資産群の動向を追えるようにした。
一方、イーサリアム小型割高指数は、オンチェーン上の参加者の平均取得単価を現在価格が上回る5銘柄を等ウェイトで組み入れる。短期的な過熱が見込まれる資産群の値動きを把握するための指数として位置付ける。
両指数は毎月2日にリバランスを実施し、同日に採用銘柄と除外銘柄を公表する。ステーブルコイン、ミームコイン、投資家保護の観点で課題のある資産は算定対象から除外する。
Dunamuの最高データ責任者(CDO)、キム・デヒョン氏は、「ブロックチェーンのオンチェーンデータは誰でも閲覧できる一方、活用のハードルが高く、情報の非対称性が大きい分野だった」とコメント。「今回のオンチェーン戦略指数2種の公開を皮切りに、個人投資家もオンチェーンデータを活用できるよう、関連指数の開発を積極的に進める」としている。