ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインが8万1000ドル台を回復し、市場では次の上値メドとして9万2000ドル台が意識されている。オンチェーン指標の改善が支えとなる一方、8万2000~8万4000ドルには売りが厚く、目先の焦点はこの価格帯を明確に上抜けられるかに移っている。

Cointelegraphが6日付で伝えたところによると、ビットコインはアジア時間の取引序盤に買い戻しが入り、一時8万2240ドルまで上昇した。数カ月ぶりの高値水準を付けた。

今回の反発で市場が注目しているのが、短期保有者の平均取得価格だ。Glassnodeの集計では、この水準は足元で7万9000ドル前後とされる。

短期保有者の平均取得価格は、155日未満保有する投資家の平均買いコストを示す。相場がこの水準を再び上回ると、直近で参入した投資家の損益が改善し、売り圧力が和らぎやすいとみられている。追加の買いが入りやすくなる点も相場の支援材料とされる。

実際、BTC/USDは2月6日に付けた6万ドルの安値から37%上昇し、前日には8万2000ドル台に乗せた。こうした値動きは過去にも確認されている。

2025年4月には、ビットコインが実現価格を回復した後、4週間でこの指標の上限に当たる11万2000ドルまで約30%上昇した。2024年10月、2023年10月、2023年1月にも、同様にオンチェーン上の価格帯に向けた反発が見られたという。

足元の上限線を明確に突破できれば、短期的には9万2423ドルまで上昇余地が広がる可能性があるとの見方も出ている。現在値から約13%高い水準になる。

市場アナリストのミッチェル・アスキューはX(旧Twitter)への投稿で、ビットコインが短期保有者の平均取得価格の上抜け局面に入ったと指摘した。PlanCも、この水準を上回って推移できれば、12万6000ドルの高値から約50%下落した調整は中間サイクルの調整にとどまったことを確認しやすくなると分析している。

利益確定や損切りの動向を示す短期保有者SOPRも改善した。アナリストのビットブルは、この指標が再び1を上回ったことで、直近の買い手が利益圏に戻り、売り圧力も弱まりつつあると説明した。

市場参加者の間では、短期保有者の損益改善が反発継続のシグナルとして受け止められている。

もっとも、上昇基調がそのまま続くかはなお不透明だ。市場では現在、8万2000~8万4000ドルを主要な上値抵抗帯とみている。

週足でビットコインが20週指数移動平均線と、7万8300ドル近辺の平均コスト水準を上回って引けたことは、追加上昇への期待を支えた。ただ、明確なトレンド継続には、なおこの抵抗帯の突破が必要との見方が優勢だ。

アナリストのダン・クリプト・トレーズは、ビットコインが8万ドル前半を再テストしているとしたうえで、この水準は昨年11月の安値と日足200日移動平均線が重なる領域だと指摘した。強気派にとって重要な節目だという。

足元では、200日指数移動平均線(EMA)が8万2600ドル、200日単純移動平均線が8万3402ドルに位置している。

マイケル・バン・デ・ポペは、次の抵抗帯として8万4000~8万6000ドルを挙げた。この水準を突破できれば、50週移動平均線が位置する9万ドル近辺まで上値余地が広がる可能性があるとしている。

大口投資家の注文動向を見ても、8万2000~8万4000ドルには大規模な売り注文が集中しているとされる。このレンジが、短期的な方向感を左右する重要な分岐点として浮上している。

結局のところ、今回の反発局面で次の焦点となるのは、オンチェーン指標の改善そのものよりも、8万4000ドル前後の抵抗を実際に突破できるかどうかだ。この壁をこなせば、市場の視線は9万2000ドル台へ向かう可能性が高い。

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