ビットコイン現物上場投資信託(ETF)への資金流入が再び勢いを増している。直近2取引日の純流入額は計9億9940万ドルに達し、ビットコインが8万ドル台を回復する中で、既存の金融商品を通じた買いが拡大している。
Cointelegraphが6日(現地時間)、SoSoValueのデータとして報じたところによると、ビットコイン現物ETFの純流入は5日が5億3200万ドル、6日が4億6740万ドルだった。
この間、ビットコイン価格は8万ドルを回復し、一時8万1000ドルを上回った。2取引日の純流入額は計9億9940万ドルとなり、資金流入の勢いが価格反発と歩調を合わせる格好となった。
4月の月間純流入が19億7000万ドルだったことを踏まえると、足元では短期間に資金が集まっており、ビットコインの反発局面で需要が再び強まっていることを示している。
5月に入ってからのビットコイン現物ETFへの流入額は合計16億3000万ドル。累計純流入は597億ドルに膨らみ、運用資産総額も約1090億ドルと年初来の高水準に拡大した。
価格反発に合わせて資金流入も膨らみ、ETF市場の規模は再び拡大基調に入っている。
こうした流入は、Strategyの会長マイケル・セイラー氏が、企業としての義務履行に絡んでビットコイン売却の可能性に言及した後も続いた。これまで同氏は「ビットコインは決して売らない」との姿勢を繰り返し示してきたが、ETFの資金フローはこのシグナルにも大きく動じなかった。
BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、今回のサイクルでビットコイン価格が約50%下落したにもかかわらず、ETFからの資産流出は約8%にとどまったと指摘した。RoxomTVのインタビューでは、ETFの仕組みによってウォール街の販売網を通じた流通チャネルが開かれたとした上で、「ウォール街の販売力を過小評価すべきではない」と語った。
こうした動きは、価格変動が大きい局面でも、ETFがビットコインへの投資経路を一定程度安定的に維持していることを示す。投資家は暗号資産を直接保有しなくても、既存の金融チャネルを通じてビットコインに資金を振り向けることができ、これが需要の下支えにつながったとみられる。
アルトコインETFにも資金流入の広がりがみられた。イーサリアム現物ETFには6日、9760万ドルが流入。XRP関連ファンドは1130万ドル、ソラナ現物ETFは170万ドルの純流入を記録した。
ドージコイン現物ETFも小幅ながら流れが改善した。4月27日以降で初めて純流入に転じ、約40万ドルが流入した。
この結果、ドージコイン現物ETFの累計純流入は1000万ドルを超え、運用資産総額は1400万ドルとなった。
市場の関心は、ビットコインの価格反発がETFへの資金流入としてどこまで持続するかに向かっている。ビットコインに加え、イーサリアム、XRP、ソラナ、ドージコインなど他のデジタル資産のETFにも資金が広がる中、機関投資家や既存金融の投資家層の需要がどこまで拡大するかが次の焦点となる。
エリック・バルチュナス氏はRoxomTVで、「ビットコインETFは、50%下落した局面でも資産の減少が約8%にとどまった。なぜ保有者が投げ売りに走らなかったのか。ウォール街の販売網の力を過小評価してはならない。ビットコインETFは、その巨大な販売力を解き放った」と述べた。