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人工知能(AI)を悪用したサイバー攻撃が増える中、最高情報セキュリティ責任者(CISO)の役割が大きく広がっている。企業では外部攻撃への対処にとどまらず、社内のAIエージェント管理やデータ統制までCISOが担うケースが増えており、AI対応力を備えた人材の争奪戦も激しさを増している。

CNBCが5日(現地時間)に報じたところによると、こうした変化を受けて、CISOは企業のセキュリティ実務だけでなく、経営判断に関わる中核人材としての存在感を高めている。

7月には、OpenAIの自律エージェントがオープンソース開発者プラットフォームのHugging Faceをハッキングしたとされる事件も発生し、CISOの役割に改めて注目が集まった。

主要企業のCISOからは、AIの普及に伴って業務負担が急増しているとの声が上がっている。教育・人材ソリューション企業ETSの最高セキュリティ責任者、ウォリー・ダリムプル氏は「業務量は2倍、4倍になった感覚だ」とした上で、「脅威があまりに速く、大量に押し寄せている」と語った。

Dell Technologiesのセキュリティ責任者、ジョン・シモネ氏も、「数十年にわたり頼ってきた前提条件が完全に変わった」と述べた。

一方で、AI対応能力を備えたCISOの採用市場は過熱している。ヘッドハンティング会社Hitch Partnersの共同創業者、マイケル・ピアチェンテ氏は、要件を満たす人材であれば、報酬総額が100万ドルを超えるケースも珍しくないと指摘した。

ガートナーによると、2026年のサイバーセキュリティ予算は、AIセキュリティや関連基盤の整備に伴う新たな需要を追い風に6%増加する見通しだ。

元Uber、FacebookのCISOであるジョー・サリバン氏は、「一部のセキュリティチームは、どこから手を付ければいいのか分からないほど圧倒されている」と述べた上で、「セキュリティ製品も技術の進化が速すぎて、実運用に耐える段階にない」と語った。

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