Teslaは米テキサス州オースティンで、2人乗りEV「Cybercab」の有料ロボタクシーサービスを開始した。InsideEVは4日(現地時間)に報じた。車両にはハンドルやペダルがなく、現時点で利用できるのはオースティンに限られる。
今回の運行は、Teslaが数年来打ち出してきたロボタクシー構想の初の商用サービスとなる。ただ、立ち上がり時点の運行規模は限定的だ。一般利用向けの投入台数は公表していないものの、テキサス州の車両登録資料によればCybercabが45台登録されていることが確認された。
Teslaは全体で6都市に約250台のロボタクシーを展開している。Waymoは14都市で約4000台を運行している。
利用条件は比較的厳しい。13歳未満は乗車できず、13〜17歳の未成年者は成人の同伴が必要だ。配車は乗車本人に限られ、保護者が子どものために代理で車両を手配することはできない。
一方、Model Yのロボタクシーでは、成人が同伴すれば8歳から利用できる。
Cybercabは2人乗りで、後部トランクの容量は20.2立方フィート。Teslaによると、預け入れ手荷物2個と機内持ち込み手荷物2個を積載できるほか、折りたたんだ大型ベビーカー1台と折りたたみ式車いす1台も収納できる。
発表イベントでは、ロボタクシー利用の80%が2人乗車だったと説明し、2人乗り設計を採用した理由も示した。
ドアは乗客が近づくと自動で開き、アプリから操作することもできる。車内では中央のタッチスクリーン、または各ドアのボタンで開閉する。シートの背もたれは個別に調整可能で、座面は一体構造で前後にスライドする。
乗車履歴に基づき、車内温度やストリーミングサービスのアカウント設定を自動で反映する仕組みも備える。これらの設定は運行終了後に車両から削除される。人工知能アシスタント「Grok」との連携にも対応する。
車内にはキャビンカメラとキャビンレーダーを搭載する。カメラは車内の清掃状態や忘れ物の確認に使い、レーダーは乗員を検知してエアバッグの展開方法を判断する。自動運転は外部カメラ8基のみで行うとしている。
車両の主任エンジニアを務めるエリック・アーリー氏は、Cybercabについて、Teslaがこれまで製造した車両の中で最も軽量かつ高効率だと説明した。空気抵抗係数は0.2未満という。
米環境保護庁(EPA)への提出資料によると、車両は前輪側に搭載した電動モーターで219馬力を発生し、48キロワット時のバッテリーパックを採用する。車両重量は3113ポンド。
制動には油圧ブレーキではなく、電動アクチュエーターでブレーキキャリパーを制御する方式を採用した。外装は塗装を用いず、成形時に素材へ着色する方式としている。