ブロックチェーンベースの予測市場を手掛けるPolymarketが、無期限先物市場に参入した。暗号資産や株式、商品、指数を対象とする「Polymarket Perps」を海外ユーザー向けに開始し、これまでの予測市場に加えてデリバティブ分野へ事業を広げる。
The Defiantによると、Polymarketは3日、「Polymarket Perps」の提供を始めた。無期限先物は通常の先物と異なり満期日がなく、ロングとショートのポジションを継続的に保有できるデリバティブ商品。ファンディング料を定期的にやり取りすることで、契約価格を原資産価格に近づける仕組みを採る。
提供初日の取扱銘柄数は67。内訳は株式36、暗号資産24、商品4、指数3で、ビットコイン、イーサリアム、Tesla、NVIDIA、Samsung Electronics、金、銀、原油、S&P500、Nasdaq100などをそろえた。ビットコインや金、原油、S&P500などは最大20倍、そのほかの一般銘柄は最大10倍のレバレッジに対応する。
Polymarketはこれまで、政治、経済、スポーツなど特定事象の発生確率を売買する予測市場に注力してきた。今回の投入により、ユーザーは出来事の結果だけでなく、金融資産の値動きそのものにも直接ポジションを取れるようになる。暗号資産デリバティブを扱うHyperliquidなどと競合する構図だ。
一方で、米国のユーザーは同サービスを利用できない。Polymarketの公式ドキュメントによると、米国やカナダなどからの無期限先物注文は受け付けない。米国では競合のKalshiが5月、米商品先物取引委員会(CFTC)の規制下で暗号資産の無期限先物を先行投入している。Polymarketも米国事業の拡大を進めているが、今回の商品は海外市場向けの別サービスとして展開する形だ。
提供初日の取引高は約7300万ドル(約110億円)だった。ただ、Hyperliquidの無期限先物の1日当たり取引高は約70億ドル(約1兆500億円)に上り、規模の差は大きい。予測市場の有力企業であるPolymarketが、既存ユーザー基盤をデリバティブ市場へどこまで広げられるかが、今後の焦点となる。