Shiba Inu(SHIB)で、取引所からの流出量が急減している。流入は増加に転じ、取引所残高も積み上がっており、短期的な需給には警戒感が出ている。価格はなお支持線を維持しているが、オンチェーンデータだけを見れば、上値追いを後押しする内容とは言いにくい。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが3日(現地時間)に伝えたところによると、SHIBの取引所流出量(7日移動平均)は約2億6170万SHIBとなり、直前比で75.55%減少した。
一般に取引所流出は、トークンが取引所から個人ウォレットへ移る動きを示す。流出の増加は売却可能な供給の減少や買い集めの強まりと受け止められやすいが、今回のような大幅減少は、そうした蓄積の勢いが鈍った可能性を示す。
一方で、流入は増加した。平均取引所流入量(7日移動平均)は24.13%増の5億9568万SHIBだった。取引所への総流入量も約3983億5000万SHIBと、1.48%増加した。短期的には、トークンの流れが流出より流入に傾いた形だ。
取引所残高も小幅に増えた。取引所残高は0.29%増の約87兆2100億SHIBだった。取引所で保有される量が増えたからといって、直ちに売りにつながるわけではない。ただ、市場に放出しやすいトークンが積み上がるという点で、需給面では重しとみられる。
もっとも、市場全体が全面的な投げ売り局面に入ったことを示す段階ではない。取引所の総純流入は10.29%減少した。U.Todayも、データは完全な投げ売り局面を示唆するものではないと伝えている。焦点は、流入増加と平均流出量の大幅減少が同時に起きている点にある。価格は下支えされているものの、取引所データは強気材料とは言いにくい。
価格面では、SHIBは約0.00000524ドル(約0.000786円)で推移している。0.00000503ドル(約0.000755円)から0.00000499ドル(約0.000749円)に位置する短期移動平均線の密集帯を上回っており、8月安値から続く上昇トレンドラインも維持している。U.Todayは、価格構造はこれまで売り圧力を相応に吸収してきたと評価した。
次の上値の焦点は、200日移動平均線が位置する0.00000569ドル(約0.000854円)だ。ここを上抜ければ、テクニカル面の地合いが改善する可能性がある。半面、0.00000500ドル(約0.000750円)の支持線を下回れば、50日移動平均線がある0.00000478ドル(約0.000717円)近辺まで再び下押しする可能性がある。
短期的な買いが勢いを取り戻すには、取引所外への流出量が回復するかが重要になる。現時点のSHIBは自律反発の範囲にとどまっているが、流出低迷が続けば、追加上昇を試す局面よりも、売り圧力の抑制が優先される展開になりかねない。