米国に上場するXRP現物ETFの一部で、XRP現物の上昇率を大きく上回る値動きが出た。3日はXRPが日中7%高にとどまる一方、一部ETFは16〜17%上昇し、基準価額との乖離が目立った。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、こうした値動きは米国のXRP現物ETF全般で確認された。CryptoQuantのアナリスト、ザイフ・クリプトは、米国内のXRP現物ETF7本がいずれも日中プラス圏で推移したと指摘した。7本のETFの出来高中央値は1970万ドルだった。
XRP現物は当時、1.44ドル前後で取引され、24時間ベースの上昇率は7.04%だった。8月の安値1.00ドルから持ち直し、短期の下降チャネルを上抜けた。
もっとも、ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場するETFの上昇率は一様ではなかった。BitwiseのXRP ETFは8.47%高、Franklin TempletonのXRPZは8.36%高と、現物に近い値動きにとどまった。
一方で、上昇が大きかったのは純資産残高の小さい銘柄だ。GrayscaleのXXRPは17.10%高、XRPTは16.78%高、UXRPは17.01%高となった。
市場では、低流動性のETFで需給の偏りが短期的な急騰を増幅したとの見方が出ている。XRP現物が急伸する局面で売り板が薄く、成行買いがETF価格を一段と押し上げたという。
その結果、一部銘柄では市場価格が純資産価値(NAV)を上回って推移し、プレミアムが拡大した。日次ベースでは、XRP現物の上昇率を約100%上回る商品もあった。
ただ、価格上昇に資金流入が伴ったわけではない。SosoValueの集計では、前営業日の米XRP現物ETF市場は720万ドルの純流出だった。
流出はBitwiseに集中し、他の発行体では資金フローは確認されなかった。大口投資家の利益確定が偏ったことを踏まえると、今回の急騰は新規資金の流入というより、ETF市場内部の価格調整色が強いとみられる。
市場全体の売買代金は1日2722万ドルだった。米国のXRP現物ETFの保有資産は現在14億2000万ドルで、XRP全体の時価総額の1.67%に相当する。上場来の累計純流入額は16億8000万ドルを超えた。
今回の値動きは、短期的な価格形成でETF市場の影響力が強まり得ることも示した。米取引所に上場する金融商品が現物市場に先行して反応し、派生的な商品が基礎資産の短期変動を主導する場面が表れた格好だ。
とりわけ流動性の低い銘柄では、NAVと市場価格の乖離が再び拡大するかが今後の焦点となる。