投資家のアンソニー・ポンプリアーノ氏は3日(現地時間)、今後20年を見据えた有力な投資戦略として、BitcoinとAIを組み合わせる「二重スタック」を提唱した。ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、同氏は米国の財政悪化が続く局面で、長期資本を守るうえで有効な選択肢だと主張している。
同氏が根拠として挙げたのは、米国の債務膨張だ。2026年9月時点で米債務は40兆ドル(約6000兆円)を超え、年間の利払い費も1兆ドル(約150兆円)を上回っているという。同氏は、こうした負担が今後の金融市場を左右する主要なマクロ要因になるとみている。
そのうえで、政策対応は大きく2つの方向に分かれると指摘した。BitcoinとAIを同時に保有すれば、どちらのシナリオでもリスクを抑えやすくなるというのが同氏の見方だ。
1つ目は、Bitcoinをインフレヘッジとして位置付けるシナリオだ。政府が債務負担の軽減に向けて通貨価値を希薄化させ、大規模な流動性供給に踏み切れば、供給量に上限のあるBitcoinがインフレ対策として機能し得るとみる。この場合、増えたドル資金がBitcoinに向かい、長期的には価格が100万ドル(約1億5000万円)を超える可能性もあるとした。
もう1つは、政策当局が景気拡大と積極的な成長支援を優先するケースだ。この場合、AIが生産性向上を牽引する中核技術になると見込む。投資家は技術革新の恩恵を取り込むため、AIインフラへの投資が必要になると説明した。
Bitwiseの最高投資責任者(CIO)、マット・ホーガン氏も同様の「二重スタック」戦略を支持している。どちらのシナリオでも収益機会を確保するには、両資産をあわせて保有すべきだとの考えを示した。
2026年の市場動向についても、同氏は両資産の補完関係を示す例だとみている。夏の初めには、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め局面でBitcoinが33%下落した一方、1月以降はMicronが224.97%、AMDが108.80%上昇し、半導体株の上昇がBitcoinの下落分を補った。
一方、8月末には流れが逆転した。AI関連が調整局面に入るなか、Bitcoinは力強いV字回復を示し、ポートフォリオ全体のバランスを支えたという。