Nintendo Switch 2(写真=任天堂)

米ITメディアのTechRadarは13日(現地時間)、Nintendoが米国で「Switch 2」の価格を9月1日から449.99ドルから499.99ドルへ引き上げると報じた。

Nintendoは店頭のキオスク端末を通じて、今回の価格改定を事前に案内しているという。購入を検討している消費者にとっては、値上げ前の早期購入を促す材料になっている。値上げ幅は50ドル。英国では395ポンドから約430ポンド、豪州では699.95豪ドルから769.95豪ドルへ引き上げられる見通しだ。

消費者の関心は、値上げそのものよりも事前告知の方法に向かっている。オンラインコミュニティーのRedditでは、価格変更に先立って顧客に知らせた対応を評価する声が上がった。一方で、すべてのPC・ゲーム機メーカーが同様の手法を取るわけではないとの意見も出ている。

値上げの背景には、メモリ供給の逼迫があると指摘されている。特にDRAM不足がハードウェアメーカー全体に影響しており、「Switch 2」も例外ではないという。Nintendoは発売後もしばらく価格を据え置いてきたが、供給逼迫が続く中で最終的に価格改定に踏み切ったとみられる。

値上げ幅だけを見れば、他のゲーム機に比べて相対的に小さい。報道では、PlayStationは90ドル、Xboxは150ドルの値上げがあったとされる。Nintendoも2025年8月に既存のNintendo Switchを一度値上げしており、市場にとって「Switch 2」の価格改定は想定外ではなかった。

業界では、今回の動きを個社の価格戦略というより、部材コスト上昇の延長線上で捉える見方が強い。メディアは、Nintendoに加えMicrosoft、Sonyについても、値上げは各社固有の判断だけではなく、DRAM不足による製造コスト上昇の影響が大きいと指摘した。こうしたコスト増は2026年を通じて続いているという。

この流れが短期間で収束しない可能性もある。Samsung Electronicsは主要メモリメーカーの一社として、2027年、2028年、さらにその先まで供給不足が深刻化する可能性があるとの見方を示している。需給の逼迫が続けば、ゲーム機にとどまらず、ほかのITハードウェアにも追加の値上げ圧力が及ぶ可能性がある。

今回の「Switch 2」値上げは、単なる製品価格の見直しにとどまらない。コンソール市場全体がメモリ供給問題の影響を受けていることを改めて示した格好だ。消費者にとっては9月1日までに購入するかどうかが直接の判断材料となり、メーカー側にとっては、値上げそのものだけでなく事前告知のあり方も市場の信頼を左右する要素になりつつある。

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