韓国宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院は、国産ロケット「Nuri」5号機を10月7日に全羅南道コフンのナロ宇宙センターから打ち上げる。NEONSAT 5機とキューブ衛星10機の計15機を搭載し、Nuriとして過去最多の衛星同時投入に挑む。
打ち上げ予定の時間帯は10月7日午後0時23分から午後1時23分まで。最終的な打ち上げ時刻は、当日の気象や宇宙環境、宇宙物体との衝突可能性などを踏まえ、打ち上げ管理委員会が決定する。
今回の打ち上げは、韓国の宇宙航空技術にとって節目となる任務だ。複数の超小型衛星を順次軌道投入する初のクラスター運用に当たるほか、2027年に予定する6回目打ち上げで完了する韓国型発射体高度化事業も終盤に入っているためだ。
Nuriは昨年11月の4回目打ち上げで、次世代中型衛星3号とキューブ衛星12機を目標軌道に投入した。民間企業が発射体部品の製造と組み立てを主導し、打ち上げ運用にも共同で参加した初のケースでもあった。
5回目打ち上げの最大の特徴は、搭載衛星数が過去最多となる点と、NEONSATによる初のクラスター運用任務を担う点にある。主搭載衛星は超小型衛星「NEONSAT」2〜6号の5機で、これに産学官が開発したキューブ衛星10機を加え、計15機を搭載する。
搭載数は4回目打ち上げ時の13機を2機上回り、Nuriとして一度に投入する衛星数として最多となる。同一任務を担う複数衛星を連続して軌道投入するのも今回が初めてだ。NEONSAT 5機は衛星同士の衝突を避けるため、35〜40秒間隔で異なる方向へ分離される。
分離時の衝撃を抑える低衝撃の衛星分離装置も新たに採用した。NEONSATは1機当たり100キログラム未満の超小型衛星で、モノクロ1メートル級、カラー4メートル級の解像度を持つ電子光学カメラを搭載する。
NEONSATが取得した画像は、国家安全保障に加え、山火事や洪水などの災害対応にも活用される。最終的にはNEONSAT 10機を2つの軌道面に配置する計画で、今回の5回目打ち上げで5機を投入し、2027年予定の6回目打ち上げで残る5機を追加する。
10機体制が整えば、朝鮮半島を1日3回以上撮影し、同一地点を24時間以内に再観測できるようになる。単一衛星の打ち上げ段階から、衛星の量産と複数機の同時運用体制へ移行する格好だ。
同時搭載するキューブ衛星10機も、それぞれ異なる任務を担う。国産素材・部品の宇宙環境下での性能検証、低軌道の宇宙環境調査、済州周辺の海洋ごみの移動監視、微小粒子状物質の動向や発生要因の分析などに用いる予定だ。
ナロ宇宙センターでは現在、5回目打ち上げに向けた最終準備が進んでいる。Nuri 5号機の総組み立ては6月末に始まり、搭載衛星はすでにすべて上段に装着された。
宇宙航空庁は9月末までに機体の総組み立てを終え、10月5日まで最終点検を実施する。問題がなければ、打ち上げ前日の10月6日にNuriを発射台へ移送する。
安全対策の準備も並行して進めている。宇宙航空庁は今月、政府、軍、警察、地方自治体など12機関が参加する打ち上げ安全統制の総合訓練を実施した。打ち上げ当日におけるナロ宇宙センター周辺の人員・車両規制のほか、飛行経路上の船舶・航空機の統制、住民避難や緊急対応体制などを点検した。
Nuriに対する国民の期待も高い。科学技術政策研究院(STEPI)が全国1010世帯を対象に実施した最近の調査では、Nuri研究開発事業の完遂に期待するとの回答が76.3%を占めた。
一方、成功可能性に懐疑的だとする回答は1.7%にとどまった。事業成果が遠い将来に現れる場合でも支持するとの回答も77.0%に達した。
こうした成功期待や長期的な価値への評価を反映して試算したNuri事業の経済・社会的価値は、年間約2兆3000億ウォンに上るという。
Nuriの計画は5回目で終わらない。韓国型発射体高度化事業の最終段階となる6回目打ち上げは2027年を予定している。主搭載衛星としてNEONSAT 7〜11号の5機を載せるほか、キューブ衛星、国産素材・部品の検証衛星、能動制御衛星なども同時に打ち上げる計画だ。
6回目まで成功すれば、3回目から続いてきた一連の4回の打ち上げ計画を完了することになる。