AppleのMacBook Airで供給制約が強まり、配送遅延が広がっている。Appleのオンラインストアでは多くの構成で配送目安が2〜3週間となっており、32GBメモリ搭載モデルでは最長4〜5週間に及んでいる。
TechRadarが13日(現地時間)に報じた。対象となっているのは一部の上位構成に限らず、標準構成を含む幅広いモデルに及ぶという。
背景にはメモリ不足があるとみられる。PCハードウェア業界全体で続くメモリ需給の逼迫が、AppleのノートPC供給にも影響している格好だ。MacBook AirはAppleの主力ノートPCの一つだが、今回はほぼ全構成で遅延が発生している。
こうした供給制約は、直近の値上げとも重なっている。Appleは6月上旬、MacBook Air M5を200ドル値上げしたが、需給の改善にはつながっていない。価格改定後も配送遅延が続いていることから、一時的な需要増よりも部品調達の問題が大きいとの見方が出ている。
店頭でも供給逼迫の影響は強まっているようだ。Appleの小売店スタッフは、MacBook Airの出荷状況について「記憶にある限り最も制約が大きい水準」と話したという。PCハードウェア市場全体で調達環境が悪化していることを示す発言といえそうだ。
こうした状況を受け、購入先の選択にも変化が出ている。Apple直販以外では、より短い納期や安い価格を提示する販売店もあるという。Amazonでは13インチのM5搭載MacBook Airが1256ドルで販売され、PrimeではApple公式チャネルより早い配送が可能とされた。同様の動きは一部の15インチモデルや他の構成にも広がっている。
代替需要がWindows 11搭載ノートPCへ向かう可能性も指摘されている。候補としてLenovoのYoga Slim 7x、Yoga Slim 7i Aura、DellのXPS 13が挙がった。いずれもMacBook Airと同等性能をうたうものではないが、一般的な業務用途に対応できる選択肢として言及された。
焦点は、こうした供給不安がどこまで長期化するかだ。記事では、内部情報筋として挙げられたマーク・ガーマン氏と、Appleの最高財務責任者(CFO)ケバン・パレク氏の発言を踏まえ、供給制約は短期的に改善するよりも悪化する可能性があると伝えた。こうした流れが2027年以降まで続く可能性も取り沙汰されている。
Appleは製品価格を頻繁に引き下げる企業ではないため、早期にノートPCを必要とする消費者は、公式ストア以外の販路を探すか、別OSの製品に目を向ける可能性が高まりそうだ。記事はiPhone 17の値上げの可能性にも触れ、Appleのハードウェア事業全体が供給面の不安を抱えていると指摘した。